2016年F1イギリス決勝で、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグは7位、セルジオ・ペレスは6位だった。
■サハラ・フォース・インディアF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=7位
もちろん、チームにとっては良い結果だったけど、レースの展開に関して、僕としてはちょっと残念な気持ちもある。今日はあまり運に恵まれなかったからね。特に、僕がすでにインターミディエイトに履き替えた後でバーチャルセーフティカーになり、順位を取り戻すチャンスを奪われたのが痛かった。
その後は、僕の方がずっと速かったのに、フェリペ(・マッサ)のペースに延々と付き合わされてしまった。乾いているラインは1本だけで、オフラインにはまだたくさん水溜りがあったから、なかなかオーバーテイクを仕掛けられなかったんだ。
全員がドライタイヤに交換した直後は、とても楽しかった。ターン1のあたりだけは、なかなか乾かなかったので、特に慎重に走る必要があったけど。僕はミディアムタイヤでものすごく長いスティントを走ることになり、最後の数周はデグラデーションを最小限に抑えながら最後まで走り切るだけで精一杯だった。
あらゆる面で満足というわけではないものの、クルマのパフォーマンスは良かったし、結果としてポイントを獲れたのはいいことだ。
セルジオ・ペレス 決勝=6位
チームとしてはとても良い成績だった。2台揃ってポイント獲得だからね。でもあのターン1でのスピンがなければ、僕は5位をキープできたと思う。コントロールを失った瞬間、これで僕のレースは終わったと思ったけど、何とか立て直すことができた。ただ、あの時にタイヤにフラットスポットができてしまい、そこから先のレースではデグラデーションに苦しむことになった。
僕は何とか(キミ・)ライコネンを背後に抑えておこうと必死でプッシュしていた。だから、彼に抜かれてしまうまでは、ペースを緩めてタイヤをセーブすることもできなかったんだ。
僕らはミディアムタイヤでかなりのロングスティントを走らなければならず、デグラデーションの大きさを考えると、それは少しリスキーな戦略だった。それでも、チームが正しいタイミングで正しいコールをしてくれたので、最終的にはこのような成績につながった。
特にレース序盤のコンディションは、ものすごくトリッキーだったね。乾きかけのラインができていく一方で、うっかり濡れたところにタイヤを乗せると、その瞬間に完全にグリップを失うような状況だった。最初はクルマを前に進めるだけでも大変だったよ。
この週末は、ずっとクルマにあまり満足できていなかっただけに、大量のポイントを持ち帰ることができて本当にうれしいし、先週末の落胆も埋め合わせることができた。