2016年F1イギリスGP決勝で、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは9位だった。
■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=9位
今日はタフな一日だった。でも、僕はチームとクルマを信頼しているから、パニックになったり、ショックを受けたりする理由はない。
ピットイン(スリックへの交換)の指示には何の問題もなかった。ただ、そのあとのスピンはいただけなかった。あれでアドバンテージを全部吐き出してしまったからね。
終盤のペナルティ(他車をコース外に押し出したと判断され5秒加算)は大勢に影響はなかったし、決して故意にフェリペ(・マッサ)を押し出そうとしたわけではない。実際のところ、あそこで全然グリップしないことに驚いて、僕自身がコースオフしそうになり、そこでたまたま彼とサイド・バイ・サイドになっただけだ。僕はレーシングアクシデントだったと思っている。
いずれにせよ、今日の敗因をしっかり理解する必要がある。こういう週末から学ぶべきことはたくさんある。これまでのレースと比べて、今日の僕らには明らかに競争力がなかったけど、少なくとも多少のポイントを持ち帰ることはできた。
レースペースでレッドブルに勝てなかったのは、今年になってからは今回が初めてだ。2週間後にはまた状況が変わっているかもしれないが、次回までに元に戻っていれば、それでいいということにはならない。もっと深く踏み込んで、今回はなぜ競争力が落ちてしまったのかを理解する必要がある。
(F1iに対して、ペナルティについて語り)いろいろなことが起きたレースだった。僕はイン側にいた。彼はターン1で少しワイドになり、ターン3でイン側になった。そしてほぼ同時にブレーキを踏んだ。僕はターンインするたびに態勢を崩していた。彼をコース外に押し出そうなんて気はなかった。僕自身がコースオフしそうになっていたんだから。なのにスチュワードは、僕が故意にやったと判断し、ペナルティを科した。あれはレーシングアクシデントだと思うけどね。