ニコ・ロズベルグは、F1イギリスGPでのチームとのギヤボックスに関しての無線のやりとりは、レギュレーション違反にあたらないと主張していた。
レースでは2位でフィニッシュしたロズベルグだが、チームから「7速ギヤを飛ばせ」との指示を受けた無線交信が審議対象となり、10秒ペナルティの処分を受けた。ロズベルグは3位へ降格となり、ルイス・ハミルトンとのポイント差は1点に縮まった。
ロズベルグは、ドライバーは「人の手を借りず、ひとりでクルマを運転すること」が義務づけられており、その規則を守ったため、ペナルティの対象ではないと信じていた。
「大きな問題だったよ。7速が使えなくなって、もう少しでマシンを止めるところだったからね」
「チームからはデフォルトにリセットするように伝えられ、直るかどうかトライした。規則には抵触していないよ」
ロズベルグは、レース序盤にフェルスタッペンにかわされていたが、路面が乾き、ドライタイヤに交換したあとは自身が有利な立場であったという。
「彼とのバトルはクールだった。インターミディエイトのときは、そこまでバトルは多くなかったんだ。ドライになってDRSが効果を発揮するようになってから、彼のバッテリーがカラのときにつかまえようとしたけど、僕のバッテリーもカラになってしまってね……。彼はブロックが上手だったよ」
一方で、イギリスGP通算4勝目を達成したルイス・ハミルトンは、レースをコントロールできたと満足している。
「快調に走って、レースをリードできた。後方のマシンとのタイム差も確認できていた。難しいコンディションだったからリスクは冒さなかったよ。序盤はオーバーステアだったけど、セクター2・3で速いのはわかっていた。セクター1だって、もっと速く走れた」
「できる限りのことはしたよ。とくにエンジンをいたわって走ったんだ」
「ファイナルラップからチェッカーを受けたあとの時間は、本当に最高だった。飛び跳ねたかったけど、クルマの中にいたからできなかった。本当にスペシャルだった。誇りに思うよ!」
ハミルトンは自身の勝利とロズベルグのペナルティにより、ポイントリーダーを1点差まで追い詰めた。