F1イギリスGP土曜のフリー走行3回目で、大クラッシュを喫したザウバーのマーカス・エリクソン。クラッシュの衝撃でメディカルランプが点灯したため、エリクソンはメディカルセンターでチェックを受けたあと、救急車でオックスフォードの総合病院に運ばれて精密検査を受けた。検査の結果すべて正常だったため、土曜の午後6時にはサーキットに戻っていた。
エリクソンと話をしたチーム関係者によれば「マーカスは『おそらく衝撃は50Gぐらいあったのではないか』と話していた」という。
なお、タイヤバリアにクラッシュした際、エリクソンが握っていたステアリングが外れてしまったのは「タイヤバリアに跳ね返されたとき、太ももがステアリングの裏にあるリリースを押してしまったから」(エリクソン)だという。
チーム関係者によれば、クラッシュの原因は「15コーナー出口でコースをはみだした際、乗った芝生が午前中に降った雨で乗れていて滑ったためで、マシンに問題があったわけではない」と見ている。
そして決勝日の朝、エリクソンはサーキットのメディカルセンターで再チェックを受け、イギリスGPへの出走は問題なしと判断された。
予選に出場できなかったものの、すでにエリクソンがフリー走行で記録していたタイムから決勝レースへの出場は認められており、暫定スターティンググリッドでは、最後尾の22番手に位置している。しかし、事故に遭ったモノコックには見えない亀裂が入っている可能性もあることから、チームはスペアのシャシーに交換、土曜のうちに準備を終えている。シャシーを交換しているため、ピットレーンからスタートすることになる見込みだ。