2016年F1イギリスGPの土曜予選で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは10位、ジェンソン・バトンは17位だった。
アロンソは順調にQ3進出を果たし、1分31秒687の8番手タイムを記録したが、そのラップでトラックリミットを越えたとしてこのタイムは抹消、1分32秒343で予選10位という結果になった。しかしセバスチャン・ベッテルが5グリッド降格ペナルティを受けるため、9番グリッドから決勝をスタートする。
バトンはQ1最初のランで、フロアからリヤウイングのエンドプレートが外れ、ダウンフォースが低下した状態に。ガレージで修復にあたるが、時間切れで2回目の走行ができず、Q1で敗退という結果に終わった。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
レーシングディレクター エリック・ブーリエ
決まり文句を使わせてもらうなら、今日の予選はまさに「ゲーム・オブ・ツー・ハーブズ」(注:試合の中で運ががらっと変わること)だった。
ジェンソンのリヤウイングのエンドプレートがマシンのフロアから外れ、ダメージを引き起こしたため、修理に時間がかかり、2回目のクイックラップのためにコースに復帰することができなかった。非常に残念だ。当然のことながら、ジェンソンはホームグランプリでいい走りをしたいという強い気持ちを持っていた。
一方フェルナンドは週末を通して好調で、今日の予選の1時間でも極めて優れたパフォーマンスを発揮した。至って冷静にQ1とQ2に進出し、しかるべき形で8番手タイムを記録した。だが彼はそのラップを“トラックリミット”ルールによって失い、10位に降格された。しかしセバスチャンのペナルティがあるので、明日の決勝は9番グリッドにつく。
明日は午後ににわか雨が降るという予報が出ている。そうなった場合、ふたりが不安定な天候で多くの試練を経験してきた、才能あるドライバーであることを思えば、明日の午後、スタートラインの5つのレッドライトが消えた後、フェルナンドとジェンソンが大きく順位を上げたとしても驚かないでほしい。
マクラーレン・ホンダのメンバー全員にとってイギリスGPは大きな意味を持つ一戦である。我々のファンは間違いなく世界一であり、彼らを喜ばせるような何かを提供できれば、どれだけうれしいことだろう。
(Q1で敗退したバトンをQ2に待機させたことについてskyに対して語り)彼(ケビン・マグヌッセン)が(Q1のアタックラップで)ラインの外に出たと我々は確信していた。そのためそのタイムが抹消されるはずだと思った。リプレイを見ると、まさにそのラップのことなのかどうかは定かではないが、彼は2回コースを外れていた。
問題なのはQ1とQ2の間隔が短いことだ。スチュワードは忙しくて、Q2スタートまでに決定を下すことができなかった。そのままQ2が始まってしまい、ゲームオーバーとなった。
(ウイングのトラブルについてF1iに対して語り)明日は問題ないだろう。エンドプレートに製造上の小さな問題があった。そのため不運にも走行中にエンドプレートが壊れた。