スーパーGTの公式テストは9日、鈴鹿サーキットで午前9時からセッション3が行われたが、雨量が多く17台が走行したにとどまっている。ベストタイムはニック・キャシディがドライブしたau TOM'S RC Fとなった。
この日の鈴鹿サーキットは、天気予報どおり雨。梅雨前線の影響により西日本から関東にかけて大雨の予報が出ていたが、鈴鹿も朝からかなり雨脚が強く、午前9時の走行開始直前にはセッションのキャンセルも検討された。
しかし、走行開始直前にやや雨脚が弱まったこともあり、オンタイムで走行開始。ただ、序盤はフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-RやSUBARU BRZ R&D SPORT、ODYSSEY SLS、エヴァRT初号機 Rn-s AMG GTらがわずかに周回を重ねるにとどまった。
コース上の水量が非常に多いことから、セッション開始から多くのチームが走行を見合わせ、ピット内で状況を見守るシーンが長く続いたが、GT500クラスではフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R、au TOM'S RC F、WedsSport ADVAN RC F。MOTUL AUTECH GT-R、ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT、DENSO KOBELCO SARD RC Fといったところがコースインした。
そのなかで、積極的に周回を重ねたau TOM'S RC Fが2分14秒613でベストタイムをマーク。2番手はジョアオ-パオロ・デ・オリベイラがドライブしたカルソニックIMPUL GT-Rとなったが、キャシディのタイムとは3.215秒の差があり、ほとんど参考にはならないタイムとなった。
GT300クラスは、チェッカー周に平峰一貴がドライブしたマネパ ランボルギーニ GT3がマークした2分33秒554というタイムがベスト。こちらも積極的に周回を重ねた108号車DIRECTION 108 HURACANが2分38秒347で2番手となった。今回第3ドライバーとして登録されている石川京侍がドライブしたエヴァRT初号機 Rn-s AMG GTが3番手に。GT300もタイム差が大きく、あまり参考にはならない。
この荒天により、9日に予定されていたサーキットサファリ、サーキットチャレンジャーによるレース等のイベントは中止に。ただ、来場したファンのためにバスによるサーキット走行等のイベントを行う予定となっている。