2016年F1第10戦イギリスGPは、7月8日にフリー走行1回目が行われた。気温16度、路面温度18度と肌寒さ感じる午前中のセッションを制したのは、メルセデスのルイス・ハミルトン。2番手にはチームメイトのニコ・ロズベルグが1分31秒台で並び、好スタートを切った。
なお、ルノーからはケビン・マグヌッセンに代わり、サード兼リザーブドライバーを務めるエステバン・オコン、ハースからはエステバン・グティエレスに代わり、フェラーリ・ドライバー・アカデミーの一員で、現在GP3選手権ポイントリーダーのシャルル・ルクレールが参加している。
前戦オーストリアGPでチーム史上初となるポイントを獲得したマノーのパスカル・ウェーレインを先頭にセッションがスタート。ルノーのオコン、ハースのルクレールも無事にコースインを果たすと、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが開発中のコクピット保護システム「ハロ2」を装着して、実走テストを行った。
まずはメルセデスの2台がタイム争いを牽引。ミディアムタイヤを履くハミルトン、ロズベルグが1分33秒、32秒台とタイムを更新していくと、同じくミディアムのマクラーレンのフェルナンド・アロンソが、メルセデスから約1.5秒遅れながらも3番手につけ、バトンもベッテルに続く5番手タイムを記録するなど、まずまずの出足を見せる。
前半は、上位勢ではフェラーリのベッテルとレッドブルのダニエル・リカルドがハードタイヤを選択。そのほかはミディアムタイヤで、セッションは後半へと向かう。
各車ピットに戻り、50分過ぎから再びコースインが続くと、真っ先にロズベルグが1分31秒687とトップタイムをマーク。すぐさまハミルトンが0.033秒上回る1分31秒654と、2台が他車を寄せつけないタイムでワンツーとなった。
対するフェラーリ2台は、ベッテル、ライコネンともにソフトタイヤに履き替え、それぞれタイムを更新。しかし、同じくソフトを履くフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグが3番手に浮上。ベッテルは4番手、ライコネンは6番手に終わり、異なるタイヤながらもメルセデスのタイムには届かなかった。
レッドブルはダニエル・リカルドがミディアムで5番手。フェルスタッペンがハードタイヤでメルセデスから約1.5秒遅れの7番手という結果となった。マクラーレンはアロンソ、バトンともにミディアムで10、12番手となっている。
またセッション終了直前に、ベッテルがギヤボックストラブルを訴え、チェッカーを受ける前にピットに戻っており、今後に向けて不安を残している。
フリー走行2回目は、このあと7月8日(金)日本時間22時、現地時間14時から開始する。