ホンダがイギリスGPに向けて、開発トークンを使用してパワーユニットのアップグレードを行った。フェルナンド・アロンソはこれによって久々のポイント獲得を達成できることを期待している。
マクラーレンのパートナーであるホンダは、アロンソとジェンソン・バトン両方のパワーユニットに関し、2トークンを使ってICEインテークシステムをアップデートしたとみられている。
カナダではターボの改善を行い、トークンを使った2度目のアップグレードである今回は燃焼効率とパワーを向上させることを目標としている。ただしターボの効率を改善することによって全体のパワーが多少減少したことを補うことになるため、今回のアップデートでパワーが大幅に向上するとはホンダは考えていないようだ。
しかしアロンソは、今回のアップグレードにより競争力が増すことを期待している。今年ロシアで6位、モナコで5位に入ったアロンソだが、その後の3戦のうち2回リタイアに終わっており、ノーポイントが続いている。
「もちろん、パフォーマンスがまた一歩向上することを期待している。特にエンジンサイドにね」とアロンソはホンダのアップグレードに関し、F1iに対してコメントした。
「クルマはオーストリアと基本的に似たものというか同じものだけど、コンポーネントの特徴に関しては少しよくなると思う。パワーの向上が見られるんじゃないかな。それによって競争力が向上し、ポイント圏内に戻れるといいんだけどね」
「モナコ以来、僕は入賞から遠ざかっている。カナダ、アゼルバイジャン、オーストリアと、少し不運が続いた。僕らはいくつか誤りやミスを冒したんだ。今回はそういう状況を変えて、通常の僕らのレベルに戻りたい」
アロンソは、マクラーレン・ホンダのプロジェクトが2年目を迎え、成熟してきたと喜んでいる。ホンダのパワーユニットはすでに信頼性とデプロイメントに関してはライバルたちと比べて遜色ないが、課題はパワーだという。
「すべてがより合理的になり、このチャレンジに立ち向かう体制が整ってきた。去年はプロジェクトがまだ未熟だった。でも今、僕は前よりも楽観的になってきている」とアロンソ。
「でもパワーに関しては目標までまだ遠い。信頼性の面ではライバルたちとほぼ同じところまで来ているし、デプロイメントに関してはトップチームと同レベルだと思う。でもパワーはまだまだ足りない。だから今、懸命にその部分に取り組んでいる」