トップへ

ライコネン「フェラーリが最後のチームという思いは変わらない」

2016年07月08日 15:41  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

契約延長を望むライコネン。跳ね馬を駆るキミを来シーズンも見られるか
来季もフェラーリに残れるのかどうか、まだ去就が定まっていないキミ・ライコネンが、自分ではこれまでと変わらない良いドライビングが可能で、以前と同様にF1でのレースをエンジョイしていると語った。ライコネンの現在の契約期限は、今シーズン末までとなっている。彼自身は以前からフェラーリに残留したいと明言しているものの、チームはまだ彼との契約を延長すべきかどうか思案している。


 2001年にF1にデビューした当時と比べて、今年の調子はどうか、そして昔と同様に楽しめているかとの質問に、ライコネンは次のように答えた。

「僕に関して、世間の人々にはいろいろな意見があるようだ。でも、いつも言っているように、もう楽しくない、うまくドライブできない、あるいは100%を出しきれないと思ったら、僕はF1をやめるつもりでいる。それはいまも変わっていない」
「自分ではこれまでと変わらず、いいドライビングができていると思う。こんなドライビングじゃダメだと感じたら、自分からF1を降りるつもりでいるけど、いまのところはそうではないからね」

「世間の人は結果だけを見て、こんな成績ではもの足りないと言うけど、成績が良くないからといって、必ずしもそのドライバーが100%の努力をしていないとか、モチベーションを失っているとかいうことにはならない。僕はもしもモチベーションを失ったら、そのままレースを続けて自分の時間やチームの時間をムダにはしないつもりだ」

「成績が良ければ、僕だってその方が楽しい。だが、そのときだけ特にドライビングが良かったわけじゃない。自分のまわりのパッケージ全体が良かったときに、好成績につながるんだ。たくさんの小さなことを正しいところへ積み重ねることで、状況は良くなっていく」

 また、ライコネンは、F1を引退してから何をするか決めていないが、フェラーリが彼の最後のチームになるのは間違いないと、以前からの言葉を繰り返した。

「ずっと前から、僕にとって最後のチームはフェラーリだと言ってきたし、その考えはいまでも変わらない。将来がどうなるかは、僕にはわからない。そのときが来ればわかるよ。だいたい僕は、遠い未来までの計画を立てたりはしないんだ。人生において、状況はどんどん変わっていくからね」

「とりあえず、健康でさえいれば何とかなるだろうし、将来のことはそのときになってみなければわからない。だから、将来についてあれこれ考えたりはしないけど、まあ、いいことだってたくさんあるのは間違いないと思うよ」

 イギリスGPを迎える時点で、ライコネンはチームメイトのセバスチャン・ベッテルと同点でドライバーズ選手権3位につけている。ただ、今年の成績に関して、一貫性に欠けることは彼自身も認めている。

「ここまで、いいレースもあれば、そうでもないレースもあった。開幕戦のように、僕にはどうしようもなかった場合もあり、モナコのように僕のミスで台無しにしてしまったレースもある。大きなアップダウンがあったのは確かだ。全体としては悪くないレースのほうが多かったものの、2位や3位でフィニッシュするだけでは満足できない」

「僕らは優勝を目指して戦うためにここにいる。それがチーム全体で共有する目標だ。僕らは勝ちたいし、2台揃って優勝を争うことができれば、もっとハッピーになれるだろう。それが実現するまでは、つらくても頑張るしかない」