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アートアクアリウム10周年記念祭が開幕 史上最大作品「超・花魁」を公開

2016年07月07日 22:02  Fashionsnap.com

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史上最大の金魚鉢作品「超・花魁」 Image by: FASHIONSNAP
アートアクアリウムアーティストの木村英智が手がける展覧会「アートアクアリウム展」の誕生10周年を記念した「アートアクアリウム誕生10周年記念祭」が、7月8日に日本橋三井ホールでスタートする。前日の7日に内部が公開され、これまで発表してきた作品に加えて、史上最大の金魚鉢作品「超・花魁」などの新作を展示。日本橋会場に先駆けて開催している大阪と、9月から行われる金沢の3都市で、合計約2万匹の金魚とともに節目を盛り上げる。

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 日本橋会場のテーマは「江戸・金魚の涼」。江戸時代に金魚が庶民文化として根付き「目で見る涼」として鑑賞していた文化を現代に蘇らせ、展示空間を江戸時代の花街に彷徨いこんだような非日常的な世界観で仕上げている。会場は4つの空間で構成し、今回初めて空間ごとに名称を付けた。第1の空間となる「金魚小路」では金魚を品種ごとで水槽に分けて展示する「金魚品評」を設け、第2の空間「水戯の舞台」ではこれまで発表してきた大作「大奥」「ロータスリウム」を脇に10周年の目玉となる新作「新・花魁」をステージ中央に設置。「新・花魁」の作品全体は最大直径5.6メートル、高さ3.5メートルと史上最大で、花魁を目指す遊女が遊郭で生きる世界を表現したという。「水戯の舞台」は特別イベント開催時の舞台としても使われる。江戸切子をテーマにした第3の空間「江戸切子の間」では、新旧のアート技法の融合に挑戦した新作「切子リウム」を披露。最後の空間となる「ビョウブリウムとアクアリウムバー」では、金魚が泳ぐデジタルアート作品「ビョウブリウム」を公開するだけではなく、毎夜19時以降はオリジナルカクテルや日本酒を飲みながら鑑賞できる。日本橋会場で使った金魚は約8,000匹。木村英智は披露する直前まで準備に時間をかけたといい、「アートアクアリウムと歴史のある日本橋の2つの世界が融合した雰囲気を楽しんで欲しい」とコメントしている。
 日本橋会場のアートアクアリウム展は「ECO EDO 日本橋 2016 ~五感で楽しむ、江戸の涼~」の一環として企画。その他の主なイベントとして高さ約1.8メートルの「金魚大提灯」が参道に初登場するほか、木村英智が監修した金魚スイーツの販売や、金魚を販売する「金魚屋台」などのコンテンツを用意する。会期は9月25日まで。
■アートアクアリウム誕生10周年記念祭会期:2016年7月6日(水)~10月14日(金)場所:東京・日本橋三井ホール 2016年7月8日(金)~9月25日(日)   大阪・堂島リバーフォーラム 2016年7月6日(水)~9月5日(月)   金沢・金沢21世紀美術館 2016年9月中旬~10月14日(金)
公式サイト