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FIA副レースディレクターが今季末で退任へ、51年のF1キャリアに区切り

2016年07月07日 16:21  AUTOSPORT web

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ハービー・ブラッシュ(右)とチャーリー・ホワイティング(左)
F1の世界で51年のキャリアを持ち、FIAで副レースディレクターを務めるハービー・ブラッシュが今シーズン末で退任することになった。2014年にFIAに加入して現在セーフティ・ディレクターを務めるローレン・メキースが現職と兼任するかたちでブラッシュの後任となる予定だ。 

 ブラッシュは1965年、ロータスのマシンで参戦していたロブ・ウォーカーでF1キャリアをスタート。1968年にはロータスでヨッヘン・リントのエンジニアとなった。1972年にチームマネージャーとしてブラバムへ移籍し、のちにスポーティングディレクターに就任している。ヤマハのF1エンジンプログラムにおいても、短期間ではあるものの、スポーティングディレクターを務めており、FIAには1996年に副レースディレクターとして加入した。

 ブラッシュの退任について、FIA会長のジャン・トッドは「21年間にわたりFIAで難しい任務に就いていたハービーに、個人的に感謝している。F1がモータースポーツの頂点でいられるよう貢献してくれた。チャーリー(ホワイティング)とともに、グランプリが滞りなく運営できるよう、20年以上の期間、尽力してくれた。将来、また彼がFIAで仕事をしてくれることを願いたい」と語った。

 ホワイティングもブラッシュの退任についてコメントしている。

「長い間、この競技のために勤勉に仕事を続けてくれたハービーには、非常に感謝している。20年にもわたって彼のそばで仕事ができたことは、大きな喜びだ。ハービーに代わる者を探すのは当然ながら困難だが、F1の知識が豊富なローレンであれば適任だ。彼ならF1のオフィシャルたちの間に、新たな視点をもたらしてくれるだろう」

 メキースのF1キャリアは2001年にアロウズでスタートし、翌年はミナルディへと移籍。チームがトロロッソへと名前を変えた際には、チーフエンジニアと車両パフォーマンス部門のトップを兼任した。

「ハービーのように膨大な経験を持つ人材の後任に就くというのは、簡単なことではない。しかし、このポジションにローレン・メキースを迎えれられる我々は、幸運だ。ローレンは豊富な知識を持っており、加入以来ずっとFIAの安全指針の推進に貢献している」