ピレリが今シーズン中に実施予定の、2017年タイヤ向け開発テストプログラムの詳細を公表した。
テストは24日間で10セッションが計画されており、最初の9セッションではフェラーリ、レッドブル、メルセデスが作業を分担する。その後、11月終盤にはアブダビで合同テストが行われる。
初回のテストは8月1~2日に、フェラーリのフィオラノ・サーキットで開催。散水した路面で、変更を加えた2015年のマシンにインターミディエイトとフルウエットタイヤを装着しての走行となる。この後、9月6~7日にもフェラーリが、バルセロナでスリックタイヤを2日間テストする。8月3~4日の走行は、レッドブルがムジェロでスリックタイヤを担当。9月のテストはポールリカールでメルセデスが行うことになっており、6~8日をスリック、21~22日はウエットを走らせる。
全3チームが参加する合同テストは10月から11月中に、各チームそれぞれ7日間のテストを実施。競技の公平性を保つため、3チームはテストで得られたデータのすべてを他チームと共有することが義務づけられる。
来シーズンのマシンは新規定によりダウンフォースが大幅に向上し、タイヤサイズも大きくなる。テストに使用する2015年のマシンは、FIAがシミュレーションによって定めた仕様に沿うように改造されたものとなる。2017年の規定では、フロントタイヤは現在の245mmから幅が60mm拡大し、305mmに。リアタイヤは325mmから80mm拡大した405mmになる。
来シーズン仕様の素材と構造で構成された現行サイズのプロトタイプタイヤは、2012~2014年のマシンを使用して、すでに5月からテストが始まっている。このプログラムは、まずフェラーリがフィオラノで開始し、6月にはレッドブルがポールリカールを走行。来週2日間にわたって行われるシルバーストンでのインシーズンテストでも、メルセデスが2014年のマシンを走らせる予定だ。
プロトタイプでのテストは7月16日に再度フェラーリが担当し、インターミディエイトとフルウエットを装着する予定。さらに7月18~19日にかけては、レッドブルがバレルンガでスリックタイヤのテストを行う予定だ。