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TOKIO 長瀬、関ジャニ∞ 丸山、A.B.C-Z 河合…三枚目キャラが開花したメンバーの「ギャップ力」

2016年07月07日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 ジャニーズといえば、圧倒的なアイドル性を持つ、キラキラ眩しい存在。歌番組やコンサートでの華麗なパフォーマンスは、思わずうっとりしてしまうほどだ。これまで、アイドル像を具現化したようなキャラクターを売り出すことが多かったジャニーズメンバーだが、昨今では三枚目キャラを売りにしているメンバーが少なくない。そして、二枚目キャラのメンバーに引けを取らず人気を獲得している。そんな彼らの魅力とは何なのだろうか。


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■TOKIO 長瀬智也


 長身、彫りの深い顔立ち、ワイルドな風貌と、老若男女問わずイケメンと言われている長瀬。しかし、テレビなどでは顔芸をしたり、変な動きをしたりと、実は三枚目キャラという好感度抜群の存在である。彼の愛すべきポイントは、小学生のような無邪気さと天然っぷりだろう。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)内の人気コーナー「食わず嫌い王決定戦」では、ハンバーグ・カレーライス・ミートソーススパゲッティ・ステーキ・きのこソテーというメニューをチョイス。もちろんきのこソテーが苦手な食べ物だったのだが、メニューのチョイスも苦手なものも小学生かのよう。また、『TOKIOカケル』(フジテレビ系)内のコーナー「声に出して注文したい料理店」では、クイズに間違えるとハリセンでお仕置きという設定があった。案の定長瀬は間違えまくり、しまいには「俺、今叩いたらプーしちゃうかもしんない」とアイドルらしからぬ発言も。長瀬のこういうところが憎めず、ファンの母性本能をくすぐるのだろう。


■関ジャニ∞ 丸山隆平


 『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)でのセッションや、コンサートでのバンド形式のパフォーマンス時に見せるベーシストとしての表情、ダンスナンバーで精悍な様は、“さすがジャニーズ”である。しかし、バラエティを見ていると率先して三枚目キャラを演じている丸山。恥じらうことなく一発芸を連発したり、ボケていじられたりと、徹底している。コンサートのMCなどでも空回ることが多く、滑って会場が静かになると分かりやすく拗ねることも。メンバーがフォローをすると機嫌を取り戻し、懲りずにギャグを披露するなど、ハートの強さを見せてくれる。丸山の三枚目キャラの徹し方は、完璧といっていいだろう。しかし、実はとても心優しい丸山。ファンへの気遣いはもちろん、メンバーへの思いの強さはピカイチだ。「僕はホンマにメンバーのことを愛している」と発言をしたり、車で移動中に寝てしまった錦戸亮を気遣い「亮ちゃんが起きた時に誰もいなかったら可哀想」と一人車の中に残ったり、数々のメンバー思いのエピソードがあるのだ。この優しさが、丸山の大きな魅力のひとつなのだろう。


■A.B.C-Z 河合郁人


 「静止画の帝王」と言われている河合。確かに雑誌やパンフレット、広告などに写る河合を見ると完全なる二枚目だ。しかし、テレビやコンサートMC、ラジオなどでは進行役をこなしつつも笑いを取ったり、先輩ジャニーズメンバーのモノマネをしたりと、三枚目キャラで通っている。2ndアルバム『A.B.Sea Market』に収録されている河合のソロ曲「未来は明るいか?」の歌詞も、三枚目路線まっしぐらだ。実際2015年の『A.B.C-Z Early summer concert』で披露されたが、ドレッドヘアにド派手なジャージ、サングラス、キャップという出で立ちで現れた河合。ジャニーズJr.とおどけたダンスを全力で踊ったり、タキシードに身を包んだメンバーをコーラス隊としてバックにつけたりと、やりたい放題であった。ただ、単にふざけて終わらないのが河合だ。彼はSNSを使ってエゴサーチをしているようで、ファンの声を的確にキャッチし、要所要所でファンが求める「カッコイイ河合」を披露。自分が勝ち残るための三枚目キャラと、ファンの需要を把握し上手くバランスを取っている。この抜け目の無さ河合の強みなのだと思う。


 長瀬、丸山、河合の3人を見ると、三枚目キャラを演じつつもどこかで“かっこよさ”を忘れていない。そして、そのギャップがファンには堪らないのだろう。「ギャップ萌え」という言葉もある昨今、ギャップが大きい彼らが人気を得るのも納得である。(高橋梓)