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OKAMOTO’Sら、スコセッシ&ミック・ジャガー製作総指揮の米ドラマ『VINYL 』上映会に登壇

2016年07月06日 12:51  リアルサウンド

リアルサウンド

【左から】ピーター・バラカン、オカモトショウ、オカモトレイジ

 マーティン・スコセッシとミック・ジャガーのコンビが制作総指揮を務める海外ドラマ『VINYL -ヴァイナル- Sex, Drugs, Rock'n'Roll & NY』の第1話「人格の危機」爆音上映会が、7月5日にSOUND MUSEUM VISION(東京・渋谷)で開催され、音楽評論家のピーター・バラカン、OKAMOTO’Sのオカモトショウ、オカモトレイジがゲスト登壇した。


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 本作は、1970年代のニューヨーク音楽シーンと激動の時代を赤裸々に描き出したエンターテイメントドラマ。赤字が膨らみ崖っぷちに追い込まれた音楽レーベル“アメリカン・センチュリー・レコード”の社長・リッチーが、失意のどん底に陥る中でパンクバンド“ニューヨーク・ドールズ”と出会い、再び音楽業界でのし上がろうと奮闘する模様を描く。日本では、映画専門チャンネル“スターチャンネル”で7月11日から独占放送される。


 登壇した3人は70年代のロックシーンや時代背景についてのトークを展開。“ニューヨーク・ドールズ”のファンだというオカモトショウは「僕が高校生時代にモノマネしていた“ニューヨーク・ドールズ”のライブパフォーマンスが細かく再現されていた。劇中には、聞くとついニヤけてしまうようなグループ名がたくさん出てくるので、音楽好きにはたまらないと思います」と本作の魅力を語り、オカモトレイジは「僕たちがドールズと対バンしたら余裕で負けるかもしれません(笑)」と冗談交じりでコメントした。


 デヴィッド・ボウイやストゥージズなど、当時を象徴するバンドの楽曲が次々と使用されている本作。劇中歌についてピーター・バラカンは「スコセッシはこれまでの作品でもロックな曲を度々使っている。(スコセッシが)本当にロック好きなんだと感じるくらい、音楽の使い方が自然でテンポ感もよかった」と語る。映画好きだというオカモトレイジも「これまでのスコセッシ作品に通じる、裏社会ネタが散りばめられていたのも印象的だった」と監督ならではの演出があることをアピールした。


 また、正確な時代考証が行われているとバラカンは語る。「70年代の雰囲気を細部まで再現していた。例えば、当時は落書きがバレるとすぐに警察に捕まってしまうので、スコセッシがスタッフに“30秒でかける落書き”を描くように指示したらしいです」と撮影の裏話を明かした。オカモトショウは「劇中に出てくる“ストゥージズは好きだけどイギー・ポップはよくわからない”というくだりは、当時ニューヨークに住んでいた若者たちのリアルな考え方だったのだろう」と印象に残っているセリフを振り返った。


 こうして3人のトークショーが終了した後、第1話の爆音上映が行われ、イベントは幕を閉じた。イギーポップ、エルヴィス・コステロ、ロイヤルブラッドらが参加しているサウンドトラック『VINYL -ヴァイナル- Sex,Drugs,Rock'n'Roll&NY オリジナル・サウンドトラック[シーズン1]』は7月27日に発売される。(リアルサウンド編集部)