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第38回PFF、“日本の8ミリ映画特集”開催へ 石井聰亙、園子温、塚本晋也らによる作品を上映

2016年07月04日 20:21  リアルサウンド

リアルサウンド

(左から)ベルリン国際映画祭フォーラム部門ディレクターのクリストフ・テルヘヒテ、PFFディレクターの荒木啓子、香港国際映画祭キュレイターのジェイコブ・ウォン

 9月10日から開催される映画祭「第38回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」のプログラム第1弾が発表され、日本の8ミリ映画特集「8ミリ・マッドネス!!~自主映画パンク時代~」が開催されることが決定した。


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 PFFは、“映画の新しい才能の発見と育成”をテーマに、1977年に東京でスタートした映画祭。当時、まだ観る機会の少なかったインディペンデント映画の面白さを広く伝えるために企画された。


 このたび発表されたプログラムは、60年代から90年代初頭までに制作された“8mmフィルムによる長編映画”11本を特集上映するもの。“HACHIMIRI MADNESS Japanese indies from the punk years”と題し、2月に開催された第66回ベルリン国際映画祭、3月に開催された第40回香港国際映画祭でも上映が行われ、台湾、中国、フランス、メキシコ、スペインの映画祭からの上映希望も届いている。今までは、8mmフィルムフォーマットのままでは、字幕をつけることが不可能で、海外での上映機会を持つことができなかったが、デジタルフォーマットに移し替えたことにより可能となった。


 本映画祭では、"PUNK"というキーワードでセレクトされた、11本の8mm映画が英語字幕付きで上映される。石井聰亙監督の『1/880000の孤独』、園子温監督の『俺は園子温だ!!』『男の花道』、塚本晋也監督の『電柱小僧の冒険』、矢口史靖監督の『雨女』など、70年~90年代のPFF入選作品を中心にラインナップされた。


■第38回PFF「8ミリ・マッドネス!!~自主映画パンク時代~」上映作品


『1/880000の孤独』
監督:石井聰亙(岳龍)
1977年/カラー/43分


『UNK』(1979年PFF入選作品)
監督:手塚眞
1979年/カラー/15分


『HIGH-SCHOOL-TERROR』
監督:手塚眞
1979年/カラー/6分
(1981年PFF入選作品)


『東京白菜関K者』
監督:緒方明
1980年/カラー/59分
(1981年PFF入選作品)


『聖テロリズム』
監督:山本政志
1980年/カラー/127分


『はなされるGANG』
監督:諏訪敦彦
1984年/カラー/85分
(1985年PFF入選作品)


『俺は園子温だ!!』
監督:園子温
1984年/カラー/37分
(1986年PFF入選作品)


『男の花道』
監督:園子温
1986年/カラー/111分
(1987年PFF入選作品)


『愛の街角2丁目3番地』
監督:平野勝之
1986年/カラー/93分
(1987年PFF入選作品)


『電柱小僧の冒険』
監督:塚本晋也
1988年/カラー/45分
(PFFアワード1988グランプリ作品)


『雨女』
監督:矢口史靖
1990年/カラー/72分
(PFFアワード1990グランプリ作品)


(リアルサウンド編集部)