東京に隣接し、通勤・通学に便利なだけでなく、レイクタウン(越谷市)や、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)などの大規模施設、川越といった名所もあり、ベッドタウンとして人気の高い埼玉県。
ただ、「ださいたま」といった不名誉なあだ名もあるのも事実。最近では魔夜峰央さんの埼玉ディスリ漫画「翔んで埼玉」が話題になった。
では実際のところ、県民は埼玉のことをどのように思っているのだろうか。不動産・住宅情報サイトの「HOME'S」(運営:ネクスト)が、同県のイメージや気に入っているところ・残念なところなどを在住歴5年以上の20歳~59歳の男女516人に対して聞いた。
埼玉で最も「おしゃれなエリア」は?――1位「特に無し」
「埼玉県といえば?」と抽象的な質問を投げかけたところ、最も多い回答は「浦和レッズ」だったものの、次いで上がっていたのが「ダサい」。また、「ださいたま」「ダサイタマ」という回答も目立った。
「残念なところ」(複数回答)を聞いたところ、「これといった特色がない」(29.3%)という少し哀愁漂う回答が1位に。2位は「海がない」(23.4%)、3位は「夏が暑い」(22.7%)、4位は「埼玉県内での移動が不便」(22.2%)と続いた。そして、5位には「他県からダサいと思われている」(18.6%)がランクイン。他県の反応はやはり気になるようだ。
また、埼玉で最も「おしゃれなエリア」だと思う駅名を聞いたところ、3位に浦和(89票)、2位に大宮(196票)が入ったものの、圧倒的な得票数で「特に無し」(1008票)が1位に。埼玉県民はかなり自虐的のようだ。
とはいえ、地元愛がないわけではないようだ。埼玉県にどの程度好感を持っているか聞いたところ、「埼玉県を愛している・満足している」が43.4%、「どちらかというと好き」が37.6%と、好感を持っている人が多かった。
「気に入っているところ」(複数回答)では、「都心に出やすい」(49.8%)が1位。東京都の統計によれば、都内に通勤・通学する埼玉県民は約91万人で、県民の約8人に1人が日々東京に通っていることになるため、納得といえそうだ。また、2位は「程よく都会で、程よく田舎」(39.9%)、3位は「災害に強い」(17.2%)となっている。
現在、埼玉県の人口は約727万人。人口は年々増加傾向にあり、10年前と比べると約21万人増えている。他県も県民も「ダサい」と思うことはあるかもしれないが、埼玉県が概ね住みやすい環境であることは間違いないようだ。
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