25年前の1991年、日本の自動車メーカーとして初めてル・マン24時間を制したのがマツダ。いまでも世界中で語り草となっている偉業だが、そんなマツダのル・マン制覇25周年を祝い、7月3日に決勝が行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権ワトキンスグレン戦に、往年のカラーリングが復活した。
1991年にル・マンを制したマツダ787Bは、当時のレナウンのブランド『チャージ』の独創的なオレンジとグリーンのカラーリングが施されていたが、今季IMSAウェザーテック・スポーツカーにマツダMZR-2.0T・4気筒直噴ターボを積む2台のマツダ・プロトタイプに、そんな思い出深いカラーリングがあしらわれた。
トリスタン・ヌネス/ジョナサン・ボマリト/スペンサー・ピゴットという3人がドライブする55号車は、往年のチャージカラーを再現。オレンジとグリーンの塗り分けに。一方、ジョエル・ミラー/トム・ロング/ベン・デブリンという3人がドライブする70号車は、チャージカラーのパターンを再現しながらも、近年のマツダのイメージカラーであるソウルレッドとシルバー、マシングレーに塗られ、マツダブランドとマツダ・モータースポーツの現在と未来を象徴している。
「1991年の787Bによるル・マン優勝時には、僕は生まれていなかった。でも物心がつき、モーターレーシングに興味を持ってからはビデオでこのマシンを見て憧れていたんだ」と語るのはチーム最年少のヌネス。
「マツダが僕にチャンスを与えてくれる以前からだ。だから、今回この特別な配色にペイントされたマシンに乗るのは、大変光栄なことなんだ」
今回、ドライブする6人のドライバーたちも、1991年を彷彿とさせるカラーのレーシングスーツで挑む。6時間のレースで、往年のカラーを施した2台のマツダ・プロトタイプはどんな活躍をみせるのか、楽しみなところだ。