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丸本莉子、1年をかけたフリーライブツアーがスタート 新曲と共に主催イベントの開催発表

2016年07月02日 15:01  リアルサウンド

リアルサウンド

丸本莉子

 丸本莉子が、6月30日に新橋駅近くのビジネス街にて『丸本莉子ライヴワーク2016~1万人との癒し旅~』を開催した。


 同フリーライブツアーは丸本がアコースティックギターを携え、都会のビジネス街を中心に、この日よりほぼ毎週どこかの路上、駅前、ストリートで人々に歌声を届けていくというもの。会場となったTOWERmini汐留店は、新橋駅と汐留駅の中間地点にあり、ライブが行われた時間は店舗の外に特設されたステージの近くを会社帰りのサラリーマンが行き交う、そんな場所だ。


 リハーサルを終え、ステージに現れた丸本は「広島出身の丸本莉子です! お久しぶりの方も、初めましての方も一緒に楽しい空間を作っていけたらなと思います」と開口一番に挨拶した。1曲目に披露したのは「フシギな夢」。丸本の声は“癒しの歌声”と称される。筆者の目の前には、丸本のグッズタオルを首に巻いた男性が丸本の歌声を熱い眼差しで聴いていた。ふと目線を横に向けると、仕事帰りと思われる女性が丸本の歌声に合わせて口ずさんでいる。そんなファンの姿から丸本の楽曲、歌声が日々の癒しになっているのが想像できた。


 続けてアカペラでの力強い歌声から入った「ココロ予報」では丸本の歌唱が会場を包み込む。「『丸本莉子ライヴワーク2016~1万人との癒し旅~』というタイトルでフリーライブツアーが始まりました。今日はその第1弾のライブで、これから街頭やストリートでライブをたくさんやっていって1年間で一万人以上の人と会おうという企画なんです』と丸本が発表をすると会場には拍手が起きた。続けて丸本は、「私は高校2年生から音楽活動を始めまして、広島の金座街という場所でストリートライブをしていたんですね。そこでたくさんの方が足を止めてくれたことに自信をつけて音楽を始めたので、ストリートライブを大事にしていきたいなと思いこの企画を始めました」と説明した。


 ストリートライブではカバーも歌っていたと前置きした後に披露した1stミニアルバム『ココロ予報~雨のち晴れ~』収録の「やさしさに包まれたなら」では、会場に自然と手拍子が生まれた。ライブ後半では、この日初披露の爽快感溢れる「ガーベラの空」を歌唱。初めてほかの作詞家との共作に挑んだこの楽曲について丸本は「友達から恋人になるというそんなストーリーになっています。夏にぴったりな感じで作ったので是非夏を感じてもらえたらなと思います」とコメント。新曲の「ガーベラの空」を歌唱後、丸本は8月24日に同作を配信リリース、今秋に向けてアルバムのリリースも準備していることをアナウンスした。


最後に丸本は「お仕事帰り、足を止めて頂いてありがとうございました。丸本莉子と言います!」と何度も名前を連呼し街頭を行き交う人にアピール。そして、“ライヴワーク”の結果を残したいと話し、1年後の2017年7月に丸本主催のイベントを開催することを発表した。丸本はイベントについて、「出会った人たちが『元気だった?』って感じで集まれるライブにしたいと思っています」と述べた後、抑揚たっぷりに「やさしいうた」を歌唱。ラストは、マイクの横に立ちマイクレスで<ねぇ聴こえる やさしいうたが あの日のように>と熱唱した。


 終演後、会場の後ろを見渡すと開演時にはいなかったサラリーマン姿の客が増えていたのが印象的であった。丸本はこうしてストリートライブでファンを増やしてきたのだろう。6月でデビュー2年目を迎えた丸本の1年かけた壮大なプロジェクトは始まったばかりだ。(文=渡辺彰浩)