世界ラリー選手権(WRC)第7戦ポーランドは1日、SS2~SS10が行われ、DMACKワールドラリーチームのオット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)が総合首位につけた。
WRC最上位クラスで唯一、DMACKタイヤを装着しているタナクは、この日オープニングのSS2でステージ2位を獲得。トップを0.2秒上回り、今シーズン初めて総合首位に立った。
しかし、続くSS3では暫定総合2番手につけていたアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)に逆転されたほか、SS5ではヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)にも交わされ、総合3番手まで後退してしまう。
ここでタナクは車重を軽くするべく、午後の走行でスペアタイヤをライバルより少なくする戦略をとる。この結果、SS6~8の3SS連続でステージ優勝を果たす快走をみせ、再びトップの座を奪い返した。
しかし、総合2番手ミケルセンは4.2秒差、総合3番手のパッドンは10.2秒差で続いており、優勝争いは接戦となっている。
総合4番手は2月の第2戦以降勝利から遠のいているセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)。この大会でも先頭出走でコースの“掃除役”を強いられるオジエだが、これまでのグラベルイベントよりもタイムロスが少なく、タナクとは16.2秒差につけている。
SS1でトップに立ったティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)は、マシンセットアップとペースノートが万全ではなく総合5番手までポジションダウン。ヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)は午前の走行でタイヤがパンクするなどアクシデントがあり、総合6番手でデイ2を終えている。
現地2日にはSS11~17の7SSが行われる。