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レッドブル「タイヤに厳しい」現象は分析と対策済み、パワーコースには不安

2016年07月01日 13:31  AUTOSPORT web

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ヨーロッパGPではタイヤに苦戦したレッドブル
クリスチャン・ホーナーは、前戦F1ヨーロッパGPのレースでレッドブルに影響を及ぼした問題の原因は、解決済みであると考えている。 

 ダニエル・リカルドは予選2位を獲得したものの、レースでは想定外の事態に陥り、リカルドが7位、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが8位という結果になった。レッドブルの両ドライバーは、スーパーソフトおよびソフトタイヤのデグラデーションに苦戦。最終スティントでミディアムタイヤに変更し、ようやく安定した走りができるようになったものの、多くのドライバーが1ストップを選択するなかで2ストップを余儀なくされた。

 オーストリアGPに先立って、チーム代表のホーナーは前戦での問題点を以下のように説明した。

「予選ではあれほどの競争力を発揮していたにもかかわらず、なぜタイヤのグレーニングが酷かったのか、多くの分析が行われた。金曜日のあと、予選でのパフォーマンスとタイヤの温度を稼ごうとして、マシンを変えすぎてしまった。路面温度が高く(ソフトとスーパーソフトは)うまく使える温度域から逸脱していたんだ」

「何が起きたかについては適切に理解しているが、スーパーソフトやソフトで問題を抱えるとは、まったく想定外だった。ミディアムタイヤに変更した途端、再び高い競争力を発揮できるようになった」

 ホーナーは、チームにとってホームグランプリと言えるレッドブルリンクでは、同じ轍を踏まない自信があると言う。

「この2週間は問題の原因究明に集中してきた。多くの要素が絡み合うので、原因はひとつだけではなく、組み合わせで起こる。理解できていれば、今週末は教訓として生かすことができる」

 レッドブルリンクはバクーと同様、パワーが影響しやすいサーキットであり、レッドブル向きではない。2014年のリカルドの8位が、チームの同サーキットでの最高位となっている。

 バクーでのニコ・ロズベルグの強さを、ホーナーは以下のように語る。

「バクーのサーキットは、メルセデスのテリトリーとも言えるようなレイアウトだった。ワークスチームとかカスタマーチームといった問題ではなく、あそこはメルセデスのものだった。彼らの競争力は相対的に見て向上していたが、サーキットの特性によるものだと信じたい」

「モントリオール、バクー、オーストリアが、我々にとって厳しいレースになることは予想していた。けれどもブダペストやシンガポールのような場所では、強さを発揮できるはずだ。今週末のコースレイアウトもパワーを要するものではあるが、土曜日と日曜日は天候が不安定になりそうなので、何かしらのチャンスが得られるかもしれない。今年は路面が少々変わっていて、グリップは少し改善されているはずだ。これがレース戦略にどう影響するかが、楽しみだ」