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F1初の大企画。オーストリアではファンが“チェッカーフラッグマン”に

2016年07月01日 12:01  AUTOSPORT web

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2015年オーストリアGP チェッカーフラッグ
オーストリアGPは、F1決勝のチェッカーフラッグを振る権利をファンにプレゼントするという初の試みを行うことを決めた。

 プロモーターがFIAおよびレースディレクターのチャーリー・ホワイティングと交渉した結果、今年のレッドブルリンクでF1史上初めて、一般のファンがフィニッシュするマシンにフラッグを振る栄誉を得ることが決まった。

 これは落ち込みつつあるチケット販売を促進するための企画であると考えられている。応募の権利があるのはグランプリのチケットを持っているファンで、応募方法は、サーキットに設置されたフォトブースで、チェッカーフラッグを振っている自分の写真か動画をアップロードすること。審査の結果、最も印象的なひとりが選ばれる。
 
 プロモーターのスポークスパーソンは「私たちがこのイベントに限らずスポーツ全体のプロモーションを行おうとしていることをFOMの人々は理解し、許可してくれました」と述べている。
 
 レッドブルのダニエル・リカルドは「僕がもし子どもでこういうチャンスをもらったら、舞い上がってしまうだろうね」と語り、この取り組みを称賛した。

「ファンを引き付け、僕らのスポーツに一歩近づけるための取り組みだ。素晴らしいプランだよ。今後もこういう形で小さなことがたくさん行われるようになるといいね」

 過去にもオフィシャル以外がチェッカーフラッグを振ることはあったが、それは有名人に限られていた。2002年ブラジルGPではサッカーの王様ペレがフラッグ振ることになっていたが、ペレはタイミングを逃して振るのが遅れてしまった。

 このようなアクシデントを避けるため、選ばれたファンは事前にホワイティングの指導を受けてから、共にタワーに上り、71周のレースを終えたマシンに向けてフラッグを振ることになる。

 今回のグランプリでは、3人の選ばれたファンが木曜午後にベルント・マイランダーが運転するセーフティカーに乗ってレッドブルリンクを1周するというイベントも行われている。