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小栗旬主演、福田雄一監督で『銀魂』実写化へ 空知英秋「二つの邪魔な才能を抹殺するにはいい機会」

2016年07月01日 10:51  リアルサウンド

リアルサウンド

『銀魂』(c)空知英秋/集英社 (c)2017「銀魂」製作委員会

 単行本発行部数累計5,000万部を超える空知英秋の漫画『銀魂』が、小栗旬主演、福田雄一監督で実写映画化されることが決定した。


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 『銀魂』は、2004年から「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)にて連載が開始されたアクション・エンターテイメント。パラレルワールドの江戸を舞台に、己を信じる侍魂を堅持するちょっと変わった主人公・坂田銀時が、仲間の身に起こる様々な事件を描いていく。


 2006年からのテレビアニメ化、2010年の『劇場版銀魂 新訳紅桜篇』と2013年の『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』での2度の劇場アニメ化を経て、今回初の実写映画化が実現する。主演の小栗が演じるのは、万事屋を営む侍・坂田銀時。普段は気の抜けたような向上心ゼロの怠け者だが、優れた剣の腕を持つ人物だ。小栗自身、『銀魂』ファンだといい、原作コミックの27巻には、“小栗旬之介”というパロディキャラも登場したことがある。


 メガホンを取るのは、ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ(テレビ東京系)、映画『HK 変態仮面』シリーズなどで知られる福田雄一監督。松橋プロデューサーは、「連載がクライマックスに向けて大いに盛り上がっている今というタイミングと、そして何より、福田雄一という作品と相性がピッタリの稀有な作家で作りたい、という提案に空知先生も興味を示してくれました。これだったら見てみたい、という先生や集英社の皆さんの琴線に触れたのだと思います」と実現に至った経緯を明かしながら、「それ相当の覚悟で、福田監督もリスクある舟に乗ってくれました。私は何も心配していないし、ファンの皆さんにも期待してほしい。なぜなら、私の手元にある福田さんの書いた台本、すげえ面白いんです」と自信を覗かせている。


 なお、映画のストーリーや小栗以外のキャスティングは現時点では発表されていない。撮影は今年7月から始まり、公開は2017年を予定している。


■原作者・空知英秋コメント


「ジャンプ」でやってる“幕末”の“侍”ものというキーワードで『るろうに剣心』並みの大作漫画と勘違いした、こんな豪華なスタッフとキャストが集まってくれました。
メンバーが豪華だろうと原作が原作ですから基本泥舟。全員銀魂と一緒に死んでもらう事になりますが、福田監督は『勇者ヨシヒコ』でコスプレ感丸出しながらもそんなのお構いなしで物語に引き込み爆笑させてしまう剛腕振りを見た時から、嫉妬からこのオッさん死んで欲しいなと思っていたし、小栗くんもクローズがカッコ良かったんで、漫画に無断で登場させた時から訴えられるんじゃないかとドキドキしていたし、以前テレビで小栗くんの本棚が映った際に銀魂を1巻で切っているのを見た時から鈴蘭に乗り込まなきゃいけないと思っていたので、二つの邪魔な才能を抹殺するにはいい機会だと思っております。
漫画の実写化はイメージと違うと叩かれるのが常ですが、もう今さら何をやっても読者の皆さんの銀魂のキャラ像はブレないと信じていますし、ここに集まってくれた方々はそういう覚悟もした上で、それでも泥舟でもいいから銀魂に乗りたいと言ってくれた方々ですから、そんな人達の作るまた別の形の銀魂ならコケてもいいから見てみたいな、見てもらってもいいかなと思ったのが実写化をうけた僕の率直な気持ちです。という事なので皆さん。わざわざ沈む船に乗り込んだ“現代”の“侍”達の姿を見て、笑うも結構、泣くのも結構。映画と一緒にその顛末もお楽しみあ~れ。


■福田雄一監督コメント


空知先生から大切な作品を任せていただいたこと、本当に光栄です。たくさんのファンの方に支持されている原作です。原作の魅力を実写化でも表現できればと、僕が確たる信頼を寄せている最強のキャスト、スタッフに集結していただきました。
空知先生にお会いした時に「福田監督ということは今回ももちろん低予算ですよね!」と言われたのですが、銀魂ともなると、残念ながら? たくさんの予算を頂けました。この予算、たくさん笑えて感動出来る銀魂のために使い切りたいと思います。


(リアルサウンド編集部)