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「ハロ2」でドライバー脱出テスト完了。F1コクピット保護デバイス、正式導入に向け一歩前進

2016年07月01日 08:21  AUTOSPORT web

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2016年オーストリアGP フェラーリが持ち込んだコクピット保護デバイス“ハロ2”
フェラーリがオーストリアGP前の木曜、コクピット保護デバイス「ハロ」のテストを行った。来季実戦投入に向け、1日金曜と続くイギリスGPでも走行テストがなされる予定だ。

 バルセロナでのプレシーズンテストでハロのテストを行ったフェラーリはその後、このデバイスを改良、チタン製で頑丈さを保ったまま軽量化を図った「ハロ2」を製作した。

 6月30日午後、レッドブルリンクにおいてフェラーリは、マシンを停止したままで「ハロ2」のテストを行った。今回はドライバー脱出のテストが主目的で、オーストリアGPのマーシャルの協力の下、作業が行われた。

 事故の際にドライバーを守るためのハロだが、クラッシュした後にドライバーが素早く脱出することを妨げるのではないかという懸念がある。しかし今回のテストでは問題は見られなかったようだ。


 フェラーリはオーストリアGP金曜フリープラクティス1の序盤に、セバスチャン・ベッテルのマシンに新ハロ2を装着し、インスタレーションラップを走る予定。さらなる開発のため、次戦イギリスGPでもテストが行われる見込みだ。

 来週にはテクニカルレギュレーション会合が開催され、ハロの2017年導入について協議がなされる。FIAはサマーブレーク前に2017年の装着義務化を確認するものと考えられており、今年のうちにさらにアップデートされた「ハロ3」のテストが行われる見通しとなっている。