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ザウバー、6月の給料を期日どおりに支払う。チーム存続へ財政支援を確保か

2016年07月01日 06:11  AUTOSPORT web

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F1ヨーロッパGPでのザウバーC35
ザウバーは今年の1月以来、初めて遅滞なくチームスタッフに給料を支払った。経済的に困窮した状態から抜け出す打開策を見い出したのだろうか。

 今季ザウバーはキャッシュフローの問題を抱えており、2月、3月、4月は約1週間遅れでスタッフに給料を支払い、5月は1カ月近く遅れた。しかし、6月の給料は期日通りに支払われており、スタッフには財政面での解決策が告げられたようだ。

 チーム代表のモニシャ・カルテンボーンは数カ月に渡り、チームの長期的な存続のため、財政的な支援を得られるように交渉を続けてきた。

 ついに新しい投資家が見つかった模様で、これによってチームのオーナー権が変更されると考えられている。この契約が成立すれば、カルテンボーンは現在の役職に留まることになりそうだ。

 契約は詳細を詰めている段階にあり、木曜日まで交渉が続くため、カルテンボーンはオーストリアGPの現場には金曜のフリー走行までに到着する予定だという。

 財政支援が決定すれば、ザウバーにとって大きな助けとなるだろう。チームは資金難から今シーズンまだ一度もアップデートを実施できていないのだ。

 今回の契約がまとまったら、ハンガリーGPで新しいフロントウイングとリヤウイングが用意される予定となっている。

 ザウバーはアップデートがなかったため、今季最初のインシーズンテストであるバルセロナテストを欠席。イギリスGP後のインシーズンテストに参加するかどうかは未定で、そこに新しいアップデートが間に合うかどうかによって、テストへの参加が決まる見込みだ。