インディカーシリーズは来シーズンにオーストラリアのゴールドコーストでレースを開催する可能性があることを明らかにした。
サーファーズパラダイスは1991年から2007年まで、CART及びチャンプカーシリーズの主要なレースカレンダーのひとつであり、IRL(現インディカーシリーズ)と合併後の2008年にはノンタイトル戦が行われた。その後2009年にA1GPが開催されて以降は国内のスーパーカー・チャンピオンシップが開催されている。
スーパーカー・チャンピオンシップの主催者はクイーンズランド州政府との開催契約を2019年まで保有しているが、現在民間の合同会社がインディカーシリーズの開催を検討中だという。
「我々はクイーンズランド州と、米国を拠点とするインディカーシリーズと協議中だ。レース開催に向けて、政府の承認を得ようと尽力しているところで、早ければ2017年に開催できる可能性がある。2018年の開催に関してはより現実味がある」と合同会社の広報担当者が地元誌『ゴールドコーストブリテン』に語った。
開催に関してはいくつか問題を抱えている。ゴールドコーストでのレースは10月の下旬に行うことが伝統的な習慣であるが、現在のインディカーシリーズは9月に最終戦を迎えるため、開催日程に関しての調整が求められる。
同様に、かつてチャンプカーが走っていたトラック上に路面電車が開通したため、現在のスーパーカー・チャンピオンシップのトラックは2.79マイルから1.85マイルに大幅に縮小されている。
「レース開催に興味を持つ複数の海外の関係者と協議し、候補となる会場に関して調査を行っている」とインディカー側は声明を発表した。
「インディカーはサーファーズパラダイスで長きにわたる歴史を残してきたと同時に、多くのドライバーとチームがオーストラリアでの偉大なイベントや、多くのファンと再会するのを待ち焦がれている」
「しかし、現段階での開催地候補との協議の状況に関するコメントは控えさせてもらう」