米フィラデルフィアで背筋の凍るような事件が発生した。結婚式で永遠の愛を誓い合ってたったの9日。なんと夫が新妻をクロスボウで撃ち抜いて殺害したという。
ペンシルベニア州のフィラデルフィアで26日夜、女性が夫の放った
クロスボウの矢で胸を撃ち抜かれるという陰惨な事件が起きた。亡くなったのはパメラ・ナイトリンガーさん(42)。矢はパメラさんの体と座っていたソファを貫通して壁に刺さり、大出血の中でパメラさんは隣人宅に助けを求めたが、搬送先の病院で死亡が確認されたとフィラデルフィアのメディア『Philly.com』ほかが伝えている。
この事件で逮捕されたのは夫のポール・クザン(41)。パメラさんとは今月17日に結婚したばかりであった。ポールは2002年に暴行事件や危険行為を起こし、昨年には買春行為で逮捕・起訴されたものの、法廷で罪状を争わないことを条件に保護観察処分となっていた。そんな中で殺傷能力の高いクロスボウを隠し持ち、それで妻を殺害したこの男に裁判所もこのたびは保釈保証金の設定を認めていない。
事件の1週間ほど前、ポールは自宅の向かい側にあるマーシャルアーツ教室に裸で侵入し、その隣の子供発達支援センターにも入ろうとして職員や子供たちを震え上がらせていた。センターのクリスティーナ・ハンフリー所長は、「彼は “誰でもいいから殺してやる。子供だってかまわない”と言っていたため、本当に恐ろしかった。警察よりも先に妻のパメラさんが現れて彼を自宅に連れて帰りましたが、本当は警察が捕まえるべきでした。この男はまた何かやらかすと私は確信していましたから」と話している。
また瀕死のパメラさんに助けを求められた隣人のマーギー・マルドネードさんは、その時のポールの様子について「裸で玄関先に出てきました。変わり果てたパメラさんの姿を見て“クレージーだな”などとつぶやくと、何事もなかったかのような表情でまた家の中に入ってしまいました」と説明している。粗暴な性格で奇行を繰り返してきたこの男の予備審問は7月13日に行われる予定だ。
出典:http://www.nbcphiladelphia.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)