フェラーリ会長セルジオ・マルキオンネは、キミ・ライコネンは来年残留するためには「チャンピオンらしいレース」をし、フェラーリにふさわしいドライバーであると証明する必要があると語った。
ライコネンとフェラーリの現在の契約は今季末までであり、来年も彼がセバスチャン・ベッテルのチームメイトを務めることになるのかどうかに注目が集まっている。
イタリアのLa Gazzetta dello Sportに対し、マルキオンネは、ライコネンがフェラーリにふさわしいパフォーマンスを見せない限り、契約を延長することはないと語った。
「キミに関して我々は現状を直視している。フェラーリに残るかどうかは、彼がどういうレースをするかにかかっている」とマルキオンネ。
「フェラーリにふさわしい人間であると証明する必要がある。それができなければ彼は去ることを選択することになるだろう」
「世界チャンピオンらしいレースをしなければ彼は……。だが彼ならできると信じている。サポートしていこう」
一方でマルキオンネは今季型フェラーリが難しいマシンであるとも認めている。
■「SF16-Hは難しいクルマ」
メルセデスの強力なライバルになるとみられていたフェラーリだが、今季はまだ優勝がなく、第8戦終了時点でコンストラクターズ選手権で81ポイントに差が広がっている。
マルキオンネは、今季のフェラーリSF16-Hは「難しいクルマ」であると認めた上で、うまくパフォーマンスを引き出すよう努める必要があると述べた。
「(メルセデスの)マシンの秘密は安定性だ。フェラーリSF16-Hは2015年と比較すると新しいアイデアの下に誕生した」
「デザインされた時、データ上では技術的な美しさを備えたマシンだった。しかし実際にコース上を走ると、予想とは異なる挙動を見せた」
「パフォーマンスレベルで成果を上げるには何が必要かを理解するために、このマシンをうまく手なずけなければならない」
「とても難しいクルマだ」