モビスター・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、第8戦オランダGPの決勝レースで転倒しリタイア。レース後、自らが犯した“愚かなミス”を振り返った。
6月22日に決勝が行われたアッセンでのオランダGPは、大雨により一時赤旗中断。約30分間の中断を経て、レースは12周で再スタートとなった。再スタート後、トップを走行していたロッシだったが、3周目に転倒。再スタートをきれずリタイアとなった。
ロッシは現在ポイントランキング3位。チームメイトでランキング2位のホルヘ・ロレンソは10位でフィニッシしたため、ポイント差は18ポイントとわずかなリードに留まった。しかし、ポイントリーダーのマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が2位でフィニッシュしたことにより、ロッシとのポイント差が42ポイントと大きく離されている。
ロッシは決勝レースを次のように振り返った。
「レースの最初はいい感じだったんだ。ペースがよかったから第2スティントではリアにソフトタイヤを履かせ、さらによくなった。でもミスを犯してしまったんだ。スピードを出しすぎていたし、攻めすぎていた。とにかくやりすぎてしまったんだ」
「残念ながらあれはバカげたミスだったし、チームにも自分自身にも申し訳なく思っているよ。今日は他のみんなより有利だったし、勝てるレースだったからねとてもミスをしやすいコンディションだった。実際に、100%プッシュしていた他のライダーたちもクラッシュしていたしね。でも、チャンピオンシップのことを考えるととても残念だ」
「ロレンソもマルケスも苦戦していて彼らと点差を縮めるチャンスだったのに、重要なポイントを逃してしまった。マルケスは2位でフィニッシュしてかなり点差が開いたから、チャンピオンシップはより難しいものになったよ」
荒れたコンディションを得意とするロッシは、シーズンを通してトラブルを回避しつづけていた。そのため転倒直後は動揺したと語っている。
「シーズンを通して、僕はいつだって正確なライディングスタイルを貫いて、決してミスをしなかったんだ。他のライダーたちはミスを犯し、クラッシュをしていた」
「残念なことに、僕は大事なところでミスをしてしまった。もう他人が何か騒ぎ立てていることは気にならなかったよ」