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ビョークが日本科学未来館で生パフォーマンス披露、日本初のトークショーも開催

2016年06月29日 15:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ビョーク Image by: (c)Santiago Felipe
アーティストのビョーク(Björk)が6月28日、展覧会「Björk Digital ― 音楽のVR・18日間の実験」のプレイベントを日本科学未来館で開催した。「ライゾマティクスリサーチ」が開発したAR/VR演出技術と「P.I.C.S.」の映像制作協力のもと、最新アルバム「ヴァルニキュラ」収録曲「クイックサンド」を歌唱し、360度VR映像で生中継された。また、日本初となるトークショーも行われた。

ビョークが東京で生ライブの画像を拡大

 プレイベント「Making of Björk Digital -公開収録&トーク-」は、VR映像の公開収録とトークショーから構成。パフォーマンスは日本科学未来館のシンボル展示「ジオ・コスモス」を背景に行われ、ビョークはMITメディアラボのネリ・オックスマンがデザインを手がけ、3Dプリンターで60時間かけて製作されたという「Rottlace」マスクを着用して歌唱を披露した。収録映像は同展のためにアーカイブ化され、世界各都市での巡回展示で作品として公開される予定。
 イベント後半では、日本科学未来館キュレーターの内田まほろをファシリテーターに、パフォーマンス制作を担当した「Dentsu Lab Tokyo」の菅野薫、「ライゾマティクス」の真鍋大度、「P.I.C.S. management」のTAKCOMを交えて、日本初となるビョークのトークショーを開催。菅野薫は、パフォーマンスを公開収録し生配信するという今回の取り組みについて「肉眼での視聴」「YouTubeを介してリアルタイムで配信されたVR映像」「アーカイブ化されるミュージックビデオ」という3つの異なる側面をもつ「実験」と表現した。ビョークは、「クイックサンド」という選曲について「短い曲だということに加えて、『焦燥感』や『掻き立てられる』感情を表現している曲。生で歌うことでこの曲の焦燥感がより生きるのではないかと思った。リズムがストロボのようなので、オンラインで生配信することで見ている人たちにも感情が伝わったら嬉しい」と説明した。
■Björk Digital ― 音楽のVR・18日間の実験期間:2016年6月29日(水)~7月18日(月)休館日:7月5日(火)、12日(火)場所:日本科学未来館7階 イノベーションホールほか公式サイト