メルセデスのワークスドライバーとしてドイツツーリングカー選手権(DTM)に参戦し、F1ではウイリアムズの開発ドライバーも務めるゲイリー・パフェットが、来月開催されるスパ・フランコルシャン24時間耐久レースに初参戦し、GT3デビューを果たすようだ。
2005年にDTMのタイトルを獲得したパフェットは、7月30日~31日に開催されるブランパン耐久シリーズの代表的1戦、スパ24時間に参戦する。チームはメルセデスからワークスサポートを受けるHTPモータースポーツで、マシンはもちろん、メルセデスの最新GT3マシンであるメルセデスAMG GT3となる。
まだメルセデスやチームからの正式発表はされていないものの、英AUTOSPORTによれば、パフェットのチームメイトは13年のスパ・ウイナーであるマキシミリアン・ゴッツ、メルセデスAMGのカスタマープログラムマネージャーも務める重鎮、トーマス・イェーガーのふたりになるという。
パフェット自身もスパ24時間参戦を認めていないものの、いくつかのGTシリーズに関心を持っていると語った。
「現在のDTM参戦プログラムは、従来のものよりはるかにオープンなんだ。だから、もし僕たちが興味を示せば、いくつかのGTレースに参戦できるチャンスが与えられる」とパフェット。
「僕らは昨年、アルガルベでAMG GT3の耐久テストを行った。その際に、こういったGT3マシンの感触を確かめることができたし、耐久レースの走り方を感じることができた」
「テストを終えたあと、このクルマでもっとレースをしたいと思ったんだ。DTMは年9戦しかないから、ほかのことに挑戦する時間は十分にある」
加えて、パフェットはスパ24時間には注目していると述べ、「スパはGTカレンダーのハイライトのひとつであり、明らかに僕がやりたいものであることは確かだ」ともコメントしている。
GTカテゴリーへの強い興味を認めたパフェットだが、同時にDTMこそが「将来のために100%集中して臨む対象」であることも強調した。
スパ24時間へ追加エントリーするドライバーやチームのラインアップは、来週開催されるスパ24時間テストデーまでには発表される。