米フロリダ州でこのほど、80代の女性が嫉妬を理由に夫に2発の銃弾を放って逮捕、起訴された。良好な夫婦関係のためには何歳になっても互いの誠実さが必要だが、この事件においては高齢者独特の脳機能の衰えの問題も無視できないもようだ。
フロリダ州パームビーチ郡のボカラトンで20日、前日の夜に自宅で夫に向け銃を発砲したビバリー・レヴィーンという85歳の女が逮捕された。『CBS 12 News』が伝えているところによれば、83歳の夫ハーバート・ファーラッシュさんは
頭や腹を狙われたものの、幸いにも軽い怪我で済んでいるもよう。ビバリーはパームビーチ郡保安官事務所の取り調べにこう供述している。
「夫には新しいガールフレンドの影がちらついています。そう問い詰めて口論になると彼は家を逃げ出しました。そのうち屋根から誰かが歩いているような物騒な音が聞こえてきて、その人物が夫を連れ去ろうとしているのだと思い、ナイトテーブルから拳銃を取り出しました。」
一方で、「非常に小柄だが妻はとても強い女です」と表現したというハーバートさん。その時の彼は口論にうんざりして裸足のまま自宅を飛び出し、歩行補助器とともにセンチュリー・ヴィレッジに向かって歩いていたところ、銃を手に家の周りを歩いていた妻に撃たれてしまったという。これに関しては、ビバリーは夫を見つけてひどく取り乱す一方で夫にベッドに戻ってと哀願したと報じるメディアもあるようだ。
現在のビバリーはパームビーチ郡拘置所に身柄を拘束されているが、保釈保証金の設定はない。2人は4年前に結婚。歩くにもすでに歩行補助器が必要となっている83歳の夫に対する激しい嫉妬をあらわにしたビバリーには、幻聴、妄想も強く疑われる。このほど予備審問のため法廷入りしたビバリーについて、ジョゼフ・マークス判事は精神科の検査を受けるよう言い渡したという。
出典:http://www.sun-sentinel.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)