フォーミュラEに参戦するチーム・アグリが、ライセンスを新たな投資者に売却することで合意、今週末の最終戦ロンドンePrixをもって撤退することを発表した。
2013年に鈴木亜久里とマーク・プレストンが新設フォーミュラEに参戦するため立ち上げたチーム・アグリだが、今年4月に、エグゼクティブ・チェアマンを務める亜久里氏が数カ月以内にチームを離れ、チームの国籍が日本からイギリスへと変更されることを発表していた。この際に、チームは投資会社と協議を進めていることを明らかにしていた。
28日に発表されたチームの声明において、チーム代表のプレストンは「チーム・アグリが電気自動車の開発において真のパイオニアとみなされる存在になったことを誇らしく思う。新テクノロジーを開拓し、それを世界に示したのだ」と述べた。
「これがチーム・アグリにとってFIAフォーミュラE選手権の歴史における最後のチャプターになるが、チームは新たな投資者に売却されるため、新しいスタートでもある」
「チーム・アグリにとっての最後のレースだ。この2シーズン、懸命に努力し、貢献してくれたすべての人々に感謝したい」
チーム・アグリは2014-15年シーズンにブエノスアイレスで優勝。今季はランキング8位に位置している。
2016-2017年シーズンに向けてニッサンとBMWがフォーミュラEへの参戦を検討、現存するチームと交渉を行っているとも伝えられている。チーム・アグリは来季に向けてルノー製パワートレインの供給を受ける見込みで、これをニッサンのバッジで使用するのではないかとの推測もなされていた。
今回の発表では売却先に関する情報は明らかにされていない。