映画『神聖なる一族24人の娘たち』が9月下旬から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。
ロシア西部ヴォルガ川流域で約500年間にわたって独自の言語と文化を保ってきたと言われるマリ人。彼らに伝わる説話をもとにした同作は、理想的な夫を選ぶ目を養うためにキノコの形を丹念に調べる女、か細い体を豊満な体にするため、裸の体を布で拭くまじないを施される女、友人にそそのかされて夫の股間の匂いを嗅ぐことで浮気の確証を得ようとする女、醜い森の精霊に呪いをかけられてしまう女など、名前が「O」から始まる24人の女たちの「生」と「性」にまつわる物語を描いた作品だ。
監督を務めたのは、フィクションとドキュメンタリーの分野で活動するアレクセイ・フェドルチェンコ。脚本はマリ出身の脚本家で作家のデニス・オソーキンが手掛けている。