事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けたスパイが独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
BREXIT:イギリスのEU離脱による影響の噂
短期的には好影響、長期的には……?
イギリスに本拠を置くF1チームは「ブレグジット」(BritainとExitを合わせた造語)、つまりイギリスのEU離脱によって生じる影響について、調査を急いでいる。
当面の経済的影響は、彼らにとっては、むしろ良いものかもしれない。分配金はすべてドル建てで計算されるため、為替相場がポンド安に傾けば、ポンドに換算した支払額は増えることになるからだ。ただしそれは、彼らが国外で支払う交通費や調達コストが、実質的に値上がりすることをも意味する。
また、イギリス独自の労働関係法規が適用されるため、外国籍の従業員を雇う際のハードルは高くなるだろう。ヨーロッパ圏内のレースに向けてクルマやスペアパーツをイギリスから送り出す時にも、これまでにはなかった困難が伴うかもしれない。
EU離脱の可能性を探っている他の国への「見せしめ」として、EUがイギリス製品に関税をかけたり、通関の手続きを煩雑にしたりする可能性があるからだ。
スパイからの手紙はF1速報webプレミアム会員限定の連載コラムとなります。続きはF1速報有料サイトでご覧ください。
CALENDAR:危険信号なサーキットの噂
観客が少なかったアゼルバイジャンもさっそく噂の的に
MONEY:分配金が公平となる噂
もらってる側ともらってない側、折り合いはつくの?
FERRARI:フェラーリの秘蔵っ子の噂
来季、ハースのシート争いにシャルル・ルクレールも参戦か