富士重工業は、6月28日に開催された第85期定時株主総会で決議された内容として、2017年4月1日をもって、これまでの『富士重工業株式会社』から『株式会社SUBARU』に変更すると発表した。
スバルは1917年に創設された飛行機研究所(後の中島飛行機株式会社)を起源とし、1953年に現在の富士重工業株式会社として設立された。その後、58年のスバル360からスバルブランドで自動車事業を中心に、航空宇宙、産業機器などの各事業を発展させてきた。
2017年は飛行機研究所創設から100年という節目の年にあたり、スバルは社名とブランド名の統一を実施することにより、現在取り組んでいる“スバルブランドを磨く"ことをさらに加速させ、スバルを自動車と航空宇宙事業における魅力あるグローバルブランドとして成長させていくとしている。
○スバルの由来(富士重工業発表資料より)
スバルは別名『六連星(むつらぼし)』とも呼ばれる星団の名前で、純粋な日本語です。自動車の名前に和名を使ったのはスバルが最初です。富士重工業が中島飛行機の流れをくむ5社の資本出資によって設立されたことに因んで名付けられました。
○富士重工業株式会社設立までの変遷(富士重工業発表資料より)
1917年:中島知久平、飛行機研究所を創設
1918年:中島飛行機製作所と改称(1931年に中島飛行機株式会社に改称)
1945年:富士産業株式会社と改称、航空機製造から民需産業への転換図る
1950年:富士産業(株)は企業再建整備法に基づき、富士工業(株)、富士自動車工業(株)、宇都宮車両(株)など12社に分割
1953年:富士工業(株)など5社の資本出資により、富士重工業株式会社設立(1955年に5社を吸収合併)