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「F1のソーシャルメディア活用はNASCARを見習うべき」と、元王者が主張

2016年06月28日 14:11  AUTOSPORT web

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ヨーロッパGPを訪れたNASCAR王者のブッシュ
F1が世界へ向けてアピールしたいのであれば、NASCARのようにソーシャルメディアを活用する必要があると、2004年NASCARチャンピオンのカート・ブッシュは言う。 

 FOMは以前ソーシャルメディアの利用が少ないことで批判を受け、今シーズンからは掲載するコンテンツの質と量を大きく向上させている。しかしながらTV放映権の契約により、FOMやチーム、ドライバーたちがグランプリ中に掲載できる内容には制限がある。

 ファンが開催地でF1と触れあう機会が少ない現状はNASCARとは対照的であり、もっとソーシャルメディアを活用すべきだとブッシュは主張する。

「ルイス(ハミルトン)はファンのためにスナップチャットを利用したことで、問題になったと聞いた。NASCARは私がF1に行くと聞いて、NASCARのスナップチャットチャンネルでF1をPRするように伝えてきた。上層部のコントロールが、これだけ違うということだ」

「NASCARではファンに色々なものを見せるが、興味をそそるように仕向けているので、ファンはコースへ観戦に来る。もちろん隠しておきたい部分もあるのだが、NASCARとしてはできるだけ新しい情報を提供したいと考えている」

 ハースF1チームのドライバーであるロマン・グロージャンには、NASCARに参戦する姉妹チームのスチュワート・ハース・レーシングから、今シーズンのスプリントカップに出場するとの噂があった。しかし2016年にグロージャンが行使できるオプションが限られているため、この話は来シーズンまで保留となった。

 グロージャンがNASCARでのスポット参戦を探るように、ブッシュもF1での走行を試してみたいかと聞かれると「そうしたいが、難しいだろう」と答えている。

「チャンスがあれば、当然ながら喜んで乗り込むよ。バクーへの訪問はジーン(ハース)に、私がどれだけモータースポーツを愛していて、これだけのことを成し遂げた彼の仕事を、どれだけ尊敬しているかを示す良い機会だった。それと同時に文化的な体験もできた」

「いまここにあるチャンスが、いつ次のチャンスにつながるかなんて、誰にもわからない。でも関係する人々と関わりを持ち、チャンスに近いポジションにいることは、何かの助けになる。機会があれば飛んで行く。オフシーズンのテストがあるかもしれないし、そうなれば話し合いをすることもあるかもしれない。でもチームには限られた数のマシンしかなく、F1はいつでも乗れるようなものではない。難しいだろうね」