レッドブルのダニエル・リカルドは、フェラーリがキミ・ライコネンと新たに契約を結ばない場合、自身が後任候補として名前が挙がっている事を知っていると言う。
フェラーリはライコネンを残留させるか、セバスチャン・ベッテルの新たなパートナーを探すかで未だに答えを出さずにいる中、来シーズンまでレッドブルとの契約が残っているリカルドに白羽の矢が立っていると伝えられている。
「昨年もあったけど、フェラーリがドライバーを変えるなら、(自分が)リストに入っていることはわかっている。でも、僕だけがリストアップされている訳ではないだろうし、彼らのファーストチョイスが誰かなんて知る由もない。僕は何も知らされていないよ。彼らから"キミを放出する。我々と契約する気があるか?"なんて言われていないからね。興味を持たれている事は知っているけれど、正直なところ、メディアが騒いでいるだけに過ぎないよ」
リカルドのフェラーリへの加入が実現すると、レッドブルがチャンピオン争いをしていた2014年以来のドライバーコンビとなる。この可能性にベッテルは「(リカルドのことを)特に気にかけてはいないけど、彼のことは好きだし、実力があるのは分かっている」と語った。
一方、リカルドは「ベッテルと組むことは恐れてはいない。勝てるクルマでタイトル争いがしたいんだ。(たとえベッテルと組むことになっても)それはもちろん、断らないよ。新しい船出を切って彼と再び対峙するとしたら、それはワールドタイトルを争う時だけだ。(ベッテルだけではなく)他のドライバーと組むとしても、ルイス(ハミルトン)やフェルナンド(アロンソ)ともチャンピオンを争ってみたい」と明かした。
ベッテルとチームメイトになる際、リカルドは前年までのレッドブルドライバーである同郷のマーク・ウェーバーとベッテルの確執を見ていたため、チーム加入当初は慎重になっていたという。
「僕が加入する前のマークと彼の関係性を見て、チームメイトとして(ベッテルに)近づくことに慎重になっていた。でも彼は言い訳などしないし、僕が彼に勝った時には大きく握手しながら"いいレースだったよ"と言ってくれる。いいチームメイトだったよ。彼は速いし、いつかもう一度、同じチームでチームメイトになった時には、また、良きライバルとして彼と争いたいね」
リカルドはベッテルとの関係性を以下のようにまとめた。
「戦士のように、勝負に負けても再び立ち上がり勝負を挑む。彼ならそうしてくるはずさ」