世界で一番長いラリーと言われる『シルクウェイ・ラリー』に、今年のダカール覇者であるチーム・プジョー・トタルが改良型マシンである『プジョー2008DKRs』で参戦すると発表した。
同イベントは7月8日~24日にモスクワからカズフスタンを経由し北京を目指す全15ステージが舞台で、近年はダカールに向けたテスト、調整のため多くのワークスチームも前哨戦と捉えるイベントに成長。
チーム・プジョー・トタルは今季のダカールに向け、足回りのリファインに加えてエアコン・システムを導入するなど、アップデートの施された2008DKRsを投入。ドライバーには、今年のダカール・ウイナーであるエースのステファン・ペテランセルに加え、4輪に転向して2年目でダカール総合7位を獲得したシリル・デプレ、そしてダカール・デビューで印象的なスピードを披露したセバスチャン・ローブが参戦する。
「最初のダカールで僕と(ダニエル・)エレナのコンビは勝てるスピードがあることを証明できたと思う。だが同時に、まだラリーレイドでは多くのことを学ばなくてはならないことも理解できた」とローブ。
「その意味で、シルクウェイ・ラリーに参戦することは、僕らにとって大きな助けになるだろう。僕らの目標はつねに良い結果であり、表彰台。それがかなえられれば最高だ。だからこそ、クロスカントリーのノウハウを蓄えるのは重要なことなんだ」
なお、プジョーに所属するもうひとりのレジェンド、カルロス・サインツは同イベントを回避し、地元スペインの『バハ・アラゴン』に旧モデルのプジョー2008DKRで参戦する予定だ。