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TOYOTA GAZOO Racing NASCAR ソノマ レースレポート

2016年06月28日 12:01  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

NASCAR第16戦ソノマ デニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)
2016年6月27日
トヨタ自動車株式会社
モータースポーツマーケティング部

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第16戦 Toyota Save Mart 350
開催日:6月26日

ファイナルラップの激闘。デニー・ハムリンが2位フィニッシュ



 スプリント・カップ・シリーズ今季初のロードコース戦がソノマで行われ、ファイナルラップまで抜きつ抜かれつの首位 争いを繰り広げたデニー・ハムリンが惜しくも2位フィニッシュ。

 6月26日(日)、米国西部カリフォルニア州ソノマのロードコース、ソノマ・レースウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第16戦『Toyota Save Mart 350』が開催された。

 オーバルコースで主に戦われるNASCARだが、スプリント・カップ・シリーズは年に2戦のみロードコース戦が組み込まれており、今大会は今季1戦目。ソノマはカリフォルニアワインで有名なナバ・バレーに近い丘陵地帯に位置する、アップダウンの激しいコースである。

 ここソノマではロードコース戦も得意とするカイル・ブッシュが昨年勝っており、通算2勝。2013年はマーティン・トゥルーエクス・Jr.が勝利。カール・エドワーズもトヨタ移籍以前の2014年に制しており、トヨタ勢のロードコースでの活躍に期待がかかった。





 26日(日)午後0時22分に1.99マイルロードコースを110周して競われる決勝レースがスタート。今季3度目のポールポジションを獲得したエドワーズが序盤は首位を逃げた。このコースは、燃料的にはほぼ2回のピットで走り切れるが、1周のラップタイムが長いロードコースでは、グリーンフラッグ下でピットインしても周回遅れになりにくいため、各チーム様々なピット戦略を採り、準位が入れ替わった。

 最初のピットをやや早めに採り、一時は最後尾近くまで順位を落としていたハムリンだったが、作戦が見事に決まり、中盤以降は首位争いに浮上。ほとんどの車両が最後の給油ピットを終えたと思われた残り30周過ぎには、ハムリン、トゥルーエクス・Jr.、カイル・ブッシュが1-2-3体制となり、『トヨタ・カムリ』同士の激しい首位争いが繰り広げられた。

 しかし、残り23周というところでイエローコーション。各車燃料がギリギリだったことと、終盤のバトルへ向けてタイヤ交換すべくピットインしたが、1台がピットインせず最後まで走り切る作戦に出て、ハムリンが2位、カイル・ブッシュ3位、トゥルーエクス・Jr.4位、エドワーズ5位で再スタート。

 最後は無給油作戦で首位に立ったトニー・スチュワート(シボレー)とハムリンの一騎打ちとなった。2008年にはトヨタをドライブ、ハムリンともチームメイトだったことのあるスチュワートは、今季限りの引退を表明している。

 近年勝ちのない、ラストイヤーのスチュワートと、ハムリンとの優勝を懸けたバトルはファイナルラップまでテール・トゥ・ノーズのまま続いた。

 ファイナルラップの7コーナーでハムリンがインをつき、首位を奪取。しかしチェッカー目前の11コーナーヘアピンで僅かにハムリンがインを空けた隙を突かれ、スチュワートが前へ。立ち上がりで2台は軽く接触し、かわされたハムリンはアウトの壁にヒット。惜しくもハムリンは2位でチェッカー。

 それでもハムリンは自身ソノマでの最上位フィニッシュとなった。エドワーズが4位、トゥルーエクス・Jr.が5位、カイル・ブッシュ7位と、4台の“トヨタ カムリ”がトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第17戦は7月2日(土)、米国南東部フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われる。



ドライバー デニー・ハムリン:
「ファイナルラップの7コーナーでは彼(トニー・スチュワート:シボレー)がミスしたことで私が前に出られたが、最後のヘアピンでは私が僅かにミスし、行き過ぎてしまった隙を突かれた。しかしフェアな戦いだった。結果は残念だったが、我々の『トヨタ・カムリ』は素晴らしい仕上がりで、ロードコースでの速さも示せた。トヨタのチームメイト同士で首位争いが出来たのも良かった」

■NASCARソノマ レースハイライト