日本時間6月24日に行われた国民投票の結果、欧州連合(EU)からの離脱を選んだイギリス。世界情勢を揺るがす出来事だが、事の重大さがいまいちピンと来ない人も多いようだ。そういった人に向け、ネットでは今回のイギリスのEU離脱をアニメやアイドルに例えて説明するといった投稿が相次いでいる。
主要キャラが突然の離脱、「けいおん!」なら「軽音部から秋山澪が退部」
EUにおけるイギリスの経済規模はドイツに次いで2位。そのため、アニメの主要キャラクターがグループなどを抜けるといった例が分かりやすいと思われたようだ。
「イギリスのEU離脱がどれくらいやばいかオタクにも分かりやすく言うと、『μ'sから南ことりが卒業する』『ラビットハウスからチノちゃんがいなくなる』『軽音部から秋山澪が退部する』『あんこうチームからみほが離脱する』『ごらく部から歳納京子が退部する』くらいやばい」
6月23日の開票前にあるツイッターユーザーがつぶやいたこの投稿は1万3000件を超すリツイートがされた。これにアニメのファンからは、「どんだけやばいかは伝わった」といった感想が相次いだ。
他にも、「EU(Z戦士)からイギリス(ベジータ)が抜けるのか…」「アムロがガンダム持って逃走したあの状態」とガンダムやドラゴンボールに例える声もあがっていた。
アイドルに見立てる人も「EUがジャニーズ、イギリスがSMAP」
また、今年1月にはSMAPがジャニーズ事務所から独立するという話や解散するという話が連日ワイドショーを賑わせたが、それに見立てる人も。
「イギリスのEU離脱を説明。EUがジャニーズ、イギリスがSMAP、俺は出ていく気ないぜというスコットランドがキムタク。だから、ドミノ離脱を防ぎたいEUは、これから懲罰的に出てイギリスを締め上げるはず」
EUの現状を、現在グループとしては活動休止となっているKAT-TUNになぞらえる人もいた。KAT-TUNは赤西仁さんが脱退して以降、メンバーが減り続け、6 人だったグループが現在は3人となっている。「(イギリスは)KAT-TUNで言うと完全に赤西仁なのでそれは今後が心配になるのも仕方ない」といった声が出ていた。
また、2ちゃんねるには、「イギリス離脱をAKBで説明する」というスレッドが立った。AKBでよく用いられる選挙とイギリスの国民投票が絡めて説明されている。
渡辺麻友さんをイギリスに説明を試みるスレも
スレ主は、AKBをEUに、総選挙で人気が1位の指原さんをドイツに、2位の渡辺さんをイギリスに例えて説明。過去に1位だった渡辺さんが、「ずっと2位だしAKB運営は指原の言うことしか聞かないし、下位メン(東欧)はお金せびってくるし、私の仕事奪うし、なんなの?」と腹を立てているといった設定だ。
人数が多くなったAKBでは、自分の意見を通そうとしても反映されない。そこで、「AKB運営を脅すためにファンを巻き込んでしまおう」と考え、「ファン投票で過半数超えたら卒業してソロ活動やります!」と宣言する。
これに世間は動揺するものの、日に日にファンは「卒業」に傾く。渡辺さんは投票直前に「やっぱAKBに残りたい」と焦るものの、投票の結果、卒業が決まってしまう。卒業派のファンは喜ぶもが、世間一般の反応は、「渡辺からAKBとったら何も残らないし、AKBも渡辺を失ったら困るだろ、誰得だよ?」 と冷たい。これを機に卒業者が続くことが予想され、AKBの全てのメンバーの人気(株価)も下がってしまう。
影響はAKBの公式ライバルの乃木坂46(アメリカ・中国)やももいろクローバーZ(日本)にも及び、ももクロファン(日本国民)が「なんで渡辺の影響が俺らにくるんだよ…」と感じているのが「今の状態」だと説明した。
現在、イギリスでは200万人を超える人が国民投票のやり直しを求める請願に署名しているが、今回の決定が覆ることは難しそうだ。EU離脱により日本が円高不況になるという見方もある。今回ネットにあらわれた例えが適切かどうかという問題もあるが、これを機に世界情勢に関心を持つことも必要だろう。
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