ブランパン耐久シリーズ第3戦 58号車マクラーレン650S ブランパン耐久シリーズ第3戦は26日、フランスのポールリカールで1000kmの決勝レースが行われ、チーム『ガレージ59』の58号車マクラーレン650 S GT3(コム・レドガー、ボブ・ベル、シェーン・バン・ギスバーゲン)がトップチェッカー。今季2勝目を挙げるとともに、ポイントランキング首位に浮上した。
5月に行われた第2戦から、1カ月以上のインターバルを経て行われた耐久シリーズ第3戦。決勝レースは現地18時にスタートするトワイライトレースとして行われた。
開幕戦で優勝後、決勝では思うような速さを発揮できていなかった58号車マクラーレンだが、第3戦の決勝ではミスのない走りで予選5番手から着実にポジションをあげていった。
スタートから5時間後、コース上に散らばったデブリ回収のフルコースコーションでレースが大きく動く。このタイミングで、優勝争いを繰り広げる58号車マクラーレン8号車ベントレー・コンチネンタルGT3がルーティンピットを行った一方、50号車フェラーリ488 GT3はステイアウトを選択した。
58号車マクラーレンのクルーはミスなく作業を行いマシンをコースへ送り出したが、8号車ベントレーGT3は給油中に漏れたガソリンが高温のブレーキディスクにかかり、火災が発生。火はすぐに消し止められたものの、58号車マクラーレンに1周近いギャップをつけられてしまい、優勝争いから脱落してしまった。
ステイアウトした50号車フェラーリは、フルコースコーション解除後にピットインすると、トップから27秒後方でコースに復帰。ここから決勝レース最後の1時間は、58号車との一騎打ちが繰り広げられた。
ライバルよりフレッシュなタイヤを履く50号車フェラーリはギャップを縮めていったものの、わずかに届かず。58号車マクラーレンが約3秒のマージンで逃げ切って優勝を飾った。
3位には予選20番手から着実にポジションを上げた3号車アウディR8 LMSが入り、火災があった8号車ベントレーは、フルコースコーション中に十分な減速を行わなかったとしてドライビングスルーペナルティを受けこともあり、4位でフィニッシュしている。
高星明誠も乗り込むニッサンGTアカデミー・チームRJNの23号車ニッサンGT-RニスモGT3は序盤のスピンでタイムを失ったものの、粘りの走りで5位に食い込んでいる。