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WTCCポルトガル:地元出身モンテイロ、エンジンの不調跳ね除け今季2勝目

2016年06月27日 14:01  AUTOSPORT web

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WTCCポルトガルメインレースを制したティアゴ・モンテイロ(ホンダ・シビックWTCC)
世界ツーリングカー選手権(WTCC)第7ラウンドは26日、ポルトガルのヴィラ・レアルのストリートサーキットでオープニングレース/メインレースが行われ、オープニングレースはトム・コロネル(シボレーRMLクルーズTC1)が、メインレースはティアゴ・モンテイロ(ホンダ・シビックWTCC)が優勝を飾った。

 オープニングレースでは、リバースグリッドのポールポジションからスタートしたコロネルがレースをリードしていく。また、2番手には好スタートをみせたトム・チルトン(シトロエンC-エリーゼWTCC)が浮上した。

 チルトンは前を走るコロネルに詰め寄るが、コース幅の狭いストリートサーキットでオーバーテイクに苦戦。一方のコロネルはペースを上げ、じりじりと後続を引き離しにかかっていった。

 結局、両者のポジションは入れ替わることなく、最終的に0.597秒差でコロネルに軍配が上がり、コロネルが今季2勝目。チルトンが2位、キャッツバーグが3位と続いた。

 コロネルは「チルトンからは、大きなプレッシャーを感じていた」とバトルを振り返る。

「彼はとてもクレバーだった。少しでもブレーキポイントで手を緩めると、あっという間に差を詰めてきたよ。ただ、僕が一切ミスをしなかったから、交わされることはなかったけれどね」



 続くメインレースでは、ポールシッターのモンテイロが好スタートをみせるが、すぐ後方に続くイバン・ミューラー(シトロエンC-エリーゼWTCC)にプレッシャーをかけられてしまう。

 モンテイロはペースを上げ、ミューラーを引き離しにかかるが、5周目、チームに対し、エンジンに不具合があると無線で訴える。このまま順位が逆転するかと思われたが、モンテイロは事前に築いたマージンを巧みに切り崩してポジションをキープ。そのまま0.821秒差でミューラーを抑えきり、地元ファンの声援に応えて優勝を飾った。

 3位~4位にはノルベルト・ミケリス、ロブ・ハフとホンダ勢が続き、ポイントリーダーのホセ-マリア・ロペス(シトロエンC-エリーゼWTCC)は4位でフィニッシュしている。

 2016年のWTCCは、このポルトガル戦でヨーロッパラウンドが終了。次戦の第8ラウンドは南米・アルゼンチンで8月6日~7日に行われる。