宮藤官九郎を初ゲストに迎えた『ワイドナショー』で、HKT48・指原莉乃と作家・古市憲寿さんが顔を並べた。しかし、序盤から指原にやり込められるなど精彩を欠いた古市さんはコメンテーターの松本人志から「今日元気ないよね、キレがない」と指摘されてしまう。
【この記事の他の写真を見る】「ネット党首討論で古市氏に批判続出」の話題から始まった6月26日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、当たり障りのない受け答えをしてMCの東野幸治を「もっと歯向かってくださいよ!」とがっかりさせた古市憲寿さん。次に指原莉乃が先日の『AKB48選抜総選挙』で連覇した件にテーマが移ると、古市さんはテレビ中継について「見てないです、興味もそんなにないです」と冷たく答えるが、指原から「そんなこと言うならば、前の“ネット党首討論”のニュースなんがどうでも良いと思って聞いていた」と返される。いつもの勢いがない古市さんだったが「“フジロックに政治利用”と批判」にテーマが変わると主張し始める。
この夏、フジロックフェスティバルに学生団体・SEALDs(シールズ)の奥田愛基さんが出演することが決まり、ネットで「音楽に政治を巻き込むな」という批判の声も一部見受けられる。古市さんは「フジロックは根っこにヒッピーカルチャー、反体制的なものがあったので政治とはもともと愛称良かったはず、何を今さらという感じ」と考えを述べると、「シールズは嫌われているんですかね」と持論を話す。奥田さんは当初「16ビートのかっこいいラップをしていた」が、活動が大きくなるにつれて幅広い参加者の年齢にあわせるため「めちゃダサいラップになっていった。それは可哀そうかな」というのだ。それには宮藤官九郎も「本来そこは変えちゃダメだったのでは」と興味を示した。
さらに宮藤が「何でもかんでもネットで賛成だ反対だと盛り上がり、気にしていない人までどっちなのかなと考えてしまう風潮がある」との趣旨を述べると、古市さんは「どちらか迷う人がいても良いはず。政治はイエスかノーを突きつける。その感じが嫌だなと考える芸能人はいるのだろう」とシンプルに流した。すると松本人志から「古市さん今日元気ないよね、キレがないというか」指摘されてしまう。今回、初共演となり古市さんのコメントに期待していた宮藤官九郎も冒頭から「今日会って、こんなに声が小さいとは…ふわっとしか聞こえてこない」と失望感を露わにしていたところだ。
だが、最後のテーマで一変する。「リオの強盗日本の660倍」という治安の悪さから、日本オリンピック委員会(JOC)がリオ五輪の出場選手に注意喚起している。“JOC選手団に向けた安全管理マニュアル”では「スマホやカメラで撮影しない(高価だから狙われる)」「ジャパンと描かれたものを身につけない」などの項目が並び、“強盗に遭遇した時の対応”では「相手の顔を直視しない(顔を覚えられたと受け取られる)」「相手に無断でポケット、懐、バッグに手を入れない」と数々の注意事項があるなか、最後は「他人が襲われているのを見てもむやみに助けに行かない」という。その部分で松本は「それも怖いなー!」と唸った。
そこで東野が「古市さん、リオでやる必要があるんでしょうか?」と突っ込んだ意見を求めたところ「そもそもオリンピック自体要らないと僕は思っているので」と期待を超える答えだった。「おー! 古市節ー!」と豪快に笑いながら手を叩いて喜ぶ松本。指原も「キターッ!」と喜び「帰って来たね、古市節!」と皆から拍手が沸き起こったのである。
当の古市憲寿さんが怪訝そうに「だってそうでしょ? 僕は見ないので別にどっちでもいいんですよ」と重ねる姿に「そういうのを聞きたかった!」と宮藤官九郎もようやく満足したようだ。
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(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)