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DTM第7戦ノリスリンク:2003年から続くメルセデス勢の連勝がついにストップ

2016年06月26日 04:21  AUTOSPORT web

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DTM第7戦ノリスリンク/アウディのエドアルド・モルタラが今季2勝目を挙げる
ドイツ・ノリスリンクで開催されているドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)。25日に行われた第7戦は、エドアルド・モルタラ(アウディRS5 DTM)が今季2勝目を挙げた。

 ニュルンベルグにある全長2.3kmの公道コースで争われるDTM第4ラウンド。土曜日の予選でクリスチャン・ビエトリス(メルセデスAMG C63 DTM)が速さを見せる。マティアス・エクストローム(
アウディRS5 DTM)のタイムをわずか0.038秒上回り自身初のポールポジションを獲得。3番手には0.05秒差でジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)が続いた。

 快晴のなか、タイヤ交換なしの40分+1周で争われる決勝レースがスタート。1コーナーのヘアピンでエクストロームに並ばれるもビエトリスはトップをキープ。一方、3番手スタートだったグリーンは出遅れ、ロバート・ウィケンス(メルセデスAMG C63 DTM)、モルタラに交わされる。

 ビエトリスを攻めあぐねるエクストロームは、8周目にウィケンスに強引にインを差され3番手に後退。ビエトリス、ウィケンスとメルセデス勢が1-2体制でレースをリードしていく。

 しかし、20周目にメルセデスにとって思わぬアクシデントが起きる。1コーナーでウィケンスのインに入ったエクストロームは、減速しきれずビエトリスに接触。ウィケンスも巻き込み3台はスピンを喫し、ビエトリスとウィケンスはトップ争いから脱落してしまう。エクストロームもモルタラとグリーンに交わされ、さらにマシンにダメージを受けピットインし、そのままリタイアとなる。

 トップにたったモルタラは、0.4秒差でグリーンとポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)を従え残り20分をリード。危なげなく逃げ切り開幕戦に続く勝利を挙げ、2勝目いちばん乗り。アウディRS5 DTMを駆るモルタラが勝利したことで、2003年から続いていたノリスリンクのメルセデス勢連勝はストップとなった。

「ここでついにアウディに初勝利を捧げることができて最高の気分だよ。ここ2、3レースはミスを犯してきたが、今日は違ったよ。いちばん速いクルマではなかったけど、最後までジェイミーとの差を保つことができた」とモルタラはコメント。

 トップをいく2台をアクシンデントに巻き込んだエクストロームには、レース後にペナルティが下され、日曜日の第8戦は3グリッドダウンとなる。