フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネが、現在大規模なアップグレードの準備に取り組んでおり、それが驚きをもたらすかもしれないと語った。
メルセデスからタイトルを奪うことを目標に今季に臨んだフェラーリだったが、第8戦終了時点ではまた1勝も挙げることができず、メルセデスが258ポイントに対して177点とポイント差がすでに大きく広がっている。
アリバベーネは、現在チームはSF16-Hの改善のために寝る間も惜しんで働いていると語った。
「正確な日程をお知らせするつもりはないが、エンジニアたちが寝ていないのは確かだ」とアリバベーネが語ったとFox Sportsが伝えた。
「何か驚くようなものが登場する。シャシー担当エンジニアたちは睡眠を削っているからね」
アリバベーネは、今季タイトル獲得をあきらめていない。メルセデスのニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンのふたりが争い続けることで、フェラーリにチャンスが出てくるかもしれないと考えているのだ。
ランキング1位のロズベルグは現在141点、2位ハミルトンは117点、3位ベッテルは96点でふたりを追っている。
「ロズベルグとハミルトンが互いにポイントを奪い合っていく可能性を考慮する必要がある。それがなければ(フェラーリの状況は)厳しくなるだろう」
「シーズンは長い。今まで運に恵まれない日が多々あった。一方で彼らの方は悪いレースは1回しかない」
「でもそういうことが今後起こるのであれば、ポイントランキングを上げていきやすくなる。ポジティブに考え、信じ続ける必要がある」