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ヒュンダイ、17年型WRカーは“念願”の3ドアモデルをベースに開発へ

2016年06月23日 22:21  AUTOSPORT web

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2016年モデルのヒュンダイi20 WRC
世界ラリー選手権(WRC)に参戦するヒュンダイは、2017年に投入するWRカーは、本来であれば今シーズンに投入する予定だった3ドアタイプのi20をベースにしたいと望んでいる。

 ヒュンダイは当初、16年仕様のマシンを3ドアタイプのi20をベースに開発する予定だったが、市販車の生産台数に関する規定をクリアすることができず断念。5ドアのi20をベースとして開発された経緯がある。

 ヒュンダイのチーム代表であるミシェル・ナンダンは「あの時は3ドアモデルがホモロゲーションをクリアすることはできなかった。しかし、今は違う」と述べた。

「17年シーズンでは、今年のパーツの多くを流用するつもりだが、来年はレギュレーションが大きく変わる部分もあり、新しいサスペンションの開発など、我々にはまだやることがある」

 ヒュンダイは今月、3ドア仕様のi20 WRCのテスト走行を行っているが、このマシンは16年型i20 WRCをベースに改良が加えられたモデルとみられている。


 ナンダンは、17年型i20 WRCのお披露目は今年後半になるだろうと語っている。

「年末まで、完全な形の17年型i20 WRCを走らせることはないだろう。しかし、現行型マシンに17年仕様のパーツを装着してテストを行っていくつもりだ」


「開発は4月に始まった。当初はクーラーやインタークーラー、より大きなリストラクターなどのテストから始まった」

「今はトランスミッションの開発を行っている。外装の完成を待っていられるほど、時間的余裕はないからね」



 またナンダンは、17年シーズンも現在のドライバーラインアップを継続することを強く望んでいると明かした。



 現在、ヒュンダイからWRCに参戦しているドライバーのうち、ヘイデン・パッドンはすでに来季の契約を結んでいるが、ティエリー・ヌービル、ダニ・ソルド、それにテストドライバーのケビン・アブリングは来季の契約を結んでいない。

 ナンダンは、「我々のラインナップはそれほど悪くはない。これはラリーの結果からも度々、証明されている」と述べている。

「まだドライバーたちとは、少し交渉する必要がある。しかし、来季も契約を結べると確信しているよ。彼らは速いし、コンビネーションもよいからね」

 一方で、ナンダンは来季、直近2戦で行ったように1大会に4台体制で挑むことは少なくなるだろうと認めた。

「マシンを2台走らせるのと3台走らせることに大きな違いはない。しかし、4台走らせることは大きな違いが生まれる。必要になるスペアパーツの数が違ってくるんだ」

「14年にWRCでの活動を開始したとき、いくつかのラウンドに3台のマシンを投入した。そして去年は1年間戦った結果、スペアパーツが大量にあり、3台のマシンを走らせることができた」

「しかし4台のマシンを投入するとなると、来年へ向けて大量のスペアパーツを作らなくてはならない」