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マーク・ライランス、スピルバーグ最新作『BFG』USプレミアで歌舞伎への愛を語る

2016年06月23日 04:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 スティーブン・スピルバーグ監督の最新作『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』のUSプレミアが、7月1日の全米公開に先駆け、現地時間6月21日に米ロサンゼルスのエル・キャピタン・シアターにて行われた。


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 本作は、スピルバーグ監督が『E.T』以来34年ぶりに手がけたファンタジー。約1500人もの観客がレッドカーペットに沿うように並んだ会場には、スピルバーグ監督をはじめ、『ブリッジ・オブ・スパイ』の演技で第88回アカデミー賞助演男優賞に輝いたマーク・ライランス、オーディションで主役の座を射止めたルビー・バーンヒル、『それでも恋するバルセロナ』のレベッカ・ホール、『ジョーズ』や『E.T.』など、スピルバーグと長年タッグを組んできた音楽担当のジョン・ウィリアムズらが登場した。


 スピルバーグ監督は、本作のテーマのひとつとして“友情”を掲げ、「友達を大事にしなさい。人を見た目で判断するのではなく、中身でちゃんと判断してほしい。そしてちゃんと相手の話を聞くこと。そして、人を肩書きなどで判断しないで、その人の細部を見て、それぞれの良さを見つけることが、どんな友情でも大事なんだ」と、巨人のBFGと少女ソフィーに生まれる友情に込めた思いを述べる。日本のファンに向けては、「日本の友達のみなさん、ぜひ『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』をご覧いただき、愛してもらえると嬉しいです。僕が全力の気持ちを注いで作った作品です。キャストのみんなも同じ気持ちで参加してくれています。また、僕らは特に、日本の皆様の心に響くように作りました! ありがとうございます!」とメッセージを寄せた。


 スピルバーグ監督が抜擢した10歳の新人女優バーンヒルは、「カンヌよりリラックスできる感じかな、少し緊張感がほぐれた空気感がすごく良くて、楽しいです」と、ワールドプレミアが行われたカンヌ国際映画祭からの成長した様子を見せつつ、ライランスとスピルバーグ監督について、「彼らは2人ともすごく素晴らしく優しい人たちなの。だから、彼らは私にとって最高の友達になったと思うわ」と、その存在の大きさを明らかにした。


 以前より歌舞伎好きを公言していたライランスは、「こんにちは! 日本、大好きだよ。玉三郎、鴈次郎さん、そして歌舞伎役者のみなさん、こんにちは。世界で最も好きな役者さんたちなんだ。三船敏郎さんは、映画俳優で最も好きな役者さん。『生きる』の主人公の渡辺勘治(志村喬)も、素晴らしい俳優さんだよ。僕は日本の俳優さんたちから多くを学んできたんだ」と、日本への愛に満ちたコメントを寄せた。


 また、あわせて日本版予告編も公開された。予告編では、ロンドンの童養護施設に暮らす好奇心旺盛な少女ソフィーが、真夜中に窓から入ってきた“巨大な手”に持ち上げられ、「巨人の国」に連れ去られてしまう様子が描かれる。(リアルサウンド編集部)