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「Tokyojin(東京人)」のブランド化を目指すプロジェクト始動 トランジットやビームスが後援

2016年06月22日 09:02  Fashionsnap.com

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(左から)トランジットジェネラルオフィス 中村貞裕代表取締役社長、渋谷区観光協会 金山淳吾理事長、poweredby.tokyo プロデューサーのmonopo 佐々木芳幸CEO Image by: FASHIONSNAP
東京を愛しながら独自のライフスタイルに昇華している人々を「Tokyojin」と再定義し、世界共通のブランドにすることを目指す新プロジェクト「poweredby.tokyo」が、6月21日に始動した。同日に開かれたプレス発表会ではウェブサイトの公開に加え、トランジットジェネラルオフィス(以下、トランジット)とのコラボレーションを発表。今後展開する様々な企画を通じて、2020年までに「Tokyojin」を世界中で1億人規模にすることを目指す。

「poweredby.tokyo」が始動の画像を拡大

 東京をグローバルに発信するプロジェクト「poweredby.tokyo」は発起人であるカナダ・バンクーバー出身のChace Fedorら外国人が中心となって発足。東京はニューヨークやパリなどの都市に匹敵するカルチャーを持つ一方で、「ニューヨーカー」や「パリジャン/パリジェンヌ」のように東京に住む人々の呼称がブランド化されていないことに着目し、デザインファームのmonopoがプロジェクトの運営を行う。リアルな日常を世界に発信するメディア機能と、官公庁・地方自治体・民間ブランドと共同で未来の「Tokyojin」のスタイルを考えるシンクタンク機能の2つの役割を担い、ウェブやSNSでの発信活動で「Tokyojin」の認知拡大を図りながら、コンテンツ・プロダクト開発やイベント開催などを通じて多様化する東京らしい文化やライフスタイルを探究していく。
 同日に開設されたブランドサイト「poweredby.tokyo」では、モデルや文化服飾学院の講師など様々な肩書を持つヴォーン(Vaughan)らクリエイティブ業界で活躍する外国人だけではなく、串戸ユリアや大田由香梨といった日本人がキュレーターとして参加。専任のフォトグラファーが撮り下ろしたクオリティの高いヴィジュアルで世界に東京の魅力を発信し、プロジェクトのマインドセットを確立する。また、民間企業とのコラボレーション第1弾として、トランジットと小冊子を制作。トランジットが運営する飲食店で6月22日から無料配布される。今後は「ビームス(BEAMS)」や渋谷区観光協会をはじめとする後援企業とコラボレーションを随時展開していく予定。最終的にはユーザー数1億人規模のインタラクティブプラットフォームを構築していきたい考えだ。
 monopoの佐々木芳幸代表取締役社長は「東京に住んでいても知らないコト・場所がたくさんある。独自のスタイルを持っている"Tokyojin"がそれぞれリアルな日常を発信することで、新しい東京の魅力を発見できる」とプロジェクトについて説明。サイトに広告は入れず、当面の運営は同社の既存の収益で賄っていくという。1996年春に来日して以来、東京で生活しているChace Fedorは同プロジェクトを通じて「東京に貢献したい」と意気込んでいる。
■poweredby.tokyo