IS(イスラム国)が「首都」と称するシリア北部ラッカで、IS戦闘員が母親の目の前で4歳娘の首を切断した。IS支配地から逃げることに成功したシリア出身の母親が重い口を開いた。
「遊ぶのをやめて家に帰りなさい。神に誓うわ。もし帰らないのならあなたの首を切断するってね。」
母親が4歳の娘に発したそんな言葉を、偶然近くにいたIS戦闘員が耳にした。娘が母親の言葉に耳を貸さず遊び続けたのを見たその男は「神に誓ったのであれば、娘の
首を切断しなければならない」と強要。母親は断固として拒否したが、娘はラッカの処刑場“Al-Naeem square”に連れて行かれ、母親の目の前で斬首したという。泣き叫ぶ母親に命じられたのは「娘の血に手を浸せ」という容赦ない言葉だった。
母親はラッカの様子をこう語る。
「“Al-Naeem square”処刑場から続く“Tal Abyaz”ストリートまでは見せしめとして人間の頭部が置かれ、手足を切断された遺体などであふれていました。人々に恐怖を植え付け統治するのが目的です。」
「女性はレイプされ、子どもは戦闘員として連れて行かれる。ISに参加するのを拒否した若者やIS戦闘員と結婚するのを拒否した娘は殺され、その家族の首は切断されるのです。」
昨年にはイラク北部の都市モースルで息子を捕虜にされた母親が、IS戦闘員に息子を切り刻んで料理した肉を振舞われたとしてISの残虐さを訴えていた。
イギリスに拠点を置く非政府組織「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は今年3月、2014年以来2100人以上のシリア人がISによって処刑されたと報告している。
出典:http://en.alalam.ir
(TechinsightJapan編集部 A.C.)