世界にはユニークな歩行者用信号機が多数存在し、注目を集めてきた。今月19日、英ロンドンに設置された信号機のモデルはなんと同性愛者。『standard.co.uk』ら複数のメディアが報じている。
ロンドンでは毎年6月にレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT)の文化を讃える祭典「プライド・パレード(Pride Parade)」が行われる。ロンドンのプライド・パレードはヨーロッパ最大規模といわれ、今年は6月10日にスタートし26日まで開催されている。
25日に行われるメインイベントでは、LGBTをサポートする約300のグループがロンドン市内をパレードする予定となっており、これにあわせてトラファルガー広場などロンドン市内50の歩行者用信号機が模様替えした。
これまでのシンボル的なマークに加えてお披露目されたのは、男性同士・女性同士が手をつなぎ2人の間にはハートが形作られるという斬新なデザイン。これらの信号機はパレードに向けて一時的に設置されるものだが、LGBT文化へのサポートを示すロンドンの強い意志の表れでもある。昨年オーストリアのウィーンに設置された、同性愛者モデルの歩行者用信号機がヒントになったという。
ロンドン市長サディク・アマーン・カーン氏は、「ロンドンは他の市とは違った魅力であふれています。ロンドン市民には市民であることを誇りに思っていただきたい」と述べるとこう語った。
「我々の心は
オーランド銃乱射事件の被害者やその家族とともにあります。そしてこのロンドンでLGBTの祭典が行われることを誇りに思います。この新しい信号機はLGBTとそのコミュニティへの我々のサポートの印です。」
プライド・パレードはいよいよ今週末にフィナーレを迎える。ロンドン市警察はオーランドの銃乱射事件を受けパレード参加者の大幅な増加を見込んでおり、スタッフの数を増やして対応にあたる予定だという。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)